幼馴染がいる。


農業、それも、有機農業ってやつを

やっている。


広大な土地で稲作。

でも、朝から晩まで大変そうだ。


久しぶりに会う。

学校がはじまっているというのに、

中学生の息子を連れてきた。


不登校なの?とは本人を目の前にしては

聞けなかった。


ど田舎に住んでいて、

自然も沢山ある環境で育てたい、と

幼馴染は言っていた。


そして、そういう所に住んでいる。


確かに、環境はそうだろう。

でも、その子供は、

片時もスマホのゲームを手放さなかった。


友達が欲しそうだった。


幼馴染がいない時に、聞いてみたら、

うちは厳しいから、

1時間しかネットが使えない.とのこと。

友達とも、たったの1時間。


しかも、不登校。

同じ年代の友達がほしい、と思っても、

ど田舎だから、車がなければ、

リアルに友達には会えない

(くらい、ポツンと一軒家)


そして、久しぶりに会った友達の会話は、

不登校の方が色々気がついて成長する、

田舎の方が子供らしくて、優しい子が多い、など、

正当化と強がりで埋め尽くされていた


なんだか、

悲しくなった。


辛いなら、辛いと言って欲しかった。

痛みがあるなら、痛みがある、と。


子供が四六時中いる中では、

なかなか吐露する事も難しそうだ。


癒されてほしい、と思った。


悲しかった、と素直に伝えたら、

過去の価値観が、私をそうさせる、云々と

返ってきた。


そうじゃなくて、

ただ、痛みがある、という事なんだ。


価値観はどうでもよくて、

親からの植え付けられた何かも

どうでもよくて。


ただ、痛みがあって、

それを私は癒す事はできないけど、

そばにいる事はできるから。


それが、一助になりなら、と思っただけ。


全然伝わらない感じが

また、寂しかった