私が、シトリン欠損とわかったのは、

10年ほど前の事だ。

 

実は私は医療機関では検査を受けておらず、

正式な「認定」はもらってはいない。

 

姪っ子が生まれた時にシトリンとわかって、

その特徴に偏食とあり、

母親である妹が教えてくれたのがきっかけだ。

(ちなみに家系の中で、数人のシトリン欠損の人間がいる)

幼いころ、とにかく白米が嫌だった。

よくお釜をあけた炊立ての匂い・・・なんて表現があるが、

毎回、それを嗅ぐたびに強烈な吐き気がして

〇ロリにそうだった・・・・

 

毎回の食事は戦いだった。

とにかく食べる事を拒否。

泣いてわめいて、大変だった。

 

母親も大変だったとは思うが・・・

 

幼少期にお米の中には神様がいる、とかいって、

7粒食べればよし、みたいなルールがあった気がするが、

小学校1年のころには、

食卓に白米はもう無かった気がする。

少なくとも、私の食べるものの中には無かった記憶ある。

 

代わりに食べたのは、パンだったが、

トーストとかは食べられず、

食べるとしたが、バター>パンの比率の

バタートースト。

でも、極力食べていなかったと思う。

 

好きなもの(よく食べていたのは)

チーズ、グラタン、肉、刺身。

 

ポテトコロッケなんて食卓に出た日には

恐怖でした・・・

カレー、ミートソース、焼きそばなんていう、

子供が大好きなものはすべてNGでした。

 

お菓子なんてものはもちろん食べず、

遊びに行った先では

大人との会話に辟易していた。

 

「何飲む?」「水でお願いします」

「オレンジジュースあるよ」「水でいいです」

 

水って言っとるやないけー!!!!ムキームキームキームキームキー

しかも、丁寧に答えているのに・・・

 

今でこそ多様性なんて言葉があって、

たぶん理解もされやすいけど、

その当時は、子供といえば、甘いものとお菓子が好き、って

概念が一般的だったように思う。

 

「お菓子あるわよ」「いらないです」

「おせんべいなら好きかしら?」

「・・・・お菓子と一緒だろ・・・それは、頭おかしいのか、この大人は・・」

子供の時は、めんどくさいなー大人って、って思っていた。

 

大人になっても、「甘いもの、糖分は摂取しない」と言っているのに、

「これ、自然の甘さだから、甘くないよ」とか言う

エコとかオーガニックとか大好きよ!みたいな人も

話聞いてないな・・・と面倒くさいな、こいつ、と思う事が多々ある。

 

事実をそのまま聞いてもらう、ということの

いかに大変なことか・・・・

 

それでも、大人になってから、

自分がシトリン欠損体質だとわかり、

偏食ではない、ということがわかって、

ほっとしたのを覚えている。