皆様、こんにちは。

小田急電鉄株式会社は2015年2月10日、特急券携帯・オンライン予約サービス「ロマンスカー@クラブ」のシートマップ席番指定サービスの同15日開始を正式に発表しました。同日以降、発車45分前まで任意の席番をピンポイントで自由に選べるようになります。



拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版、2013年)において、ロマンスカー海老名停車案(同書166~167ページ)とJR・私鉄各社特急の電源コンセント・特急券シートマップ席番指定導入状況の一覧表(同書66ページ)を掲載し、小田急電鉄の重役および経営幹部の方々に口頭でそれらの実現・導入を要望するとともに、拙著をお渡しすることやFacebookでの発信などを通して、働き掛けを続けてきました。

今回のシートマップ席番指定導入は、私の要望だけで実現した訳ではもちろんありません。利便性向上を希求する利用者の方々の声が、小田急電鉄の背中を後押ししたからこそ実現したものと思っております。

「ロマンスカー@クラブ」でのシートマップ席番指定導入で、小田急ロマンスカーのブランド力が向上することは間違いありません。

今後も、小田急ロマンスカーのさらなるブランド力向上と小田急電鉄の企業価値向上の良策として、席番指定可能時刻の出発直前時刻までの延長(できれば出発1分前まで可能となることを希望します)、ロマンスカー車内の電源コンセント設置、およびロマンスカー海老名停車等のサービス向上を要望してまいります。

なお、2015年2月15日以降、特急券携帯・オンライン予約システムでシートマップ席番指定サービス未実施の関東大手私鉄は、西武鉄道と東武鉄道の2社となります(京浜急行電鉄の「ウィング号」は、座席定員制自由席のため対象外)。

この度の小田急電鉄のご英断に、心よりの感謝と敬意の念をお伝えする次第です。

ありがとうございました。

2015年2月10日 鉄道経営学者 大塚 良治

【ご参考】ロマンスカー@クラブの沿革
2001年7月8日 ロマンスカー@クラブ予約開始(同15日 チケットレスサービス開始)
2010年9月19日 号車指定開始
2012年2月26日 スマートフォン対応機能・個室指定機能追加
2013年3月18日 e-Romancecar開始
2015年2月15日 シートマップによる席番指定開始(予定)
皆様、こんにちは。

2月4日早朝、ホテルクレメント宇和島をチェックアウトして、宇和島駅改札口に向かいました。駅ビルがホテルですので、とても便利です。

JR予讃線宇和島06時35分発特急「しおかぜ10号」岡山行き・「いしづち10号」高松行き(列車番号:宇和島→岡山10D、宇多津→高松1010D)2号車普通車自由席に乗車しました。

JR四国松山運転所2000系2005編成3両+他2両+2両による運行でした。



40人の旅客を乗せて宇和島を出発し、2号車では、伊予吉田2号車±0人、卯之町+3人、八幡浜+18人、伊予大洲-3人+30人、内子+5人の変動がありました。特に、伊予大洲で多くの高校生が乗車しました。女子生徒の割合が圧倒的に高く、男子生徒は若干数にとどまります。

なお八幡浜と内子では、下り普通列車に多くの生徒が乗り、混雑していました。こちらはサラリーマンの姿はあまりなく、大多数が通学利用のようでした。



その後、伊予中山と伊予市では2号車の乗降がありませんでした。

女子生徒たちは慣れた様子で、通路側の空席に着席します。隣が男性でも全く意に介しません。私も内子で女子高生と相席となりました。



08時03分定刻に到着した松山では、約300人の下車がありました。乗車は50人程度にとどまったようです。相席の女子高生もここで降りました。



下車した旅客の圧倒的大多数はサラリーマン、OL、学生・生徒で、皆足早に駅を去っていきました。愛光学園のスクールバス3台も生徒たちを乗せて、あっという間に松山駅を出発していきました。特急列車到着後5分も経っていません。そういえば、同校の生徒たちは、特急列車を下車した後は、駆けるように改札を通過していました。



西衣山に予讃線の新駅ができれば、スクールバスに乗り換えずに、愛光学園へアクセスすることができます。幸いにも「しおかぜ10号」岡山行き・「いしづち10号」高松行きは、松山からさらに予讃線を東進しますので、もし西衣山新駅ができた暁には、朝夕の通学時間帯に特急を停車させることで、同校生徒の利便性向上につながります。また、周辺住民にもメリットがもたらされることは言うまでもありません。詳しくは別稿でご説明いたします。

今回の視察では、予讃線特急は通勤・通学の貴重な足として重要な役割を果たしていることを目の当たりにしました。予讃線をさらに便利にする施策を考えていきたいと思います。
皆様、こんにちは。

本日は、湘北短期大学総合ビジネス学科大塚ゼミ1年生を連れて、「生活バスちばにう」乗車と「生活バスちばにう友の会」訪問を行いました。

まず、新鎌ヶ谷駅09時30分発「生活バスちばにう」千葉ニュータウン中央駅北口行きに乗車しました。冷たい雨が降る中、新鎌ヶ谷駅北口からバス停まで徒歩で向かい、バスに乗り込みました。



千葉ニュータウン中央駅北口到着時には、「生活バスちばにう友の会」武藤会長と北田氏、そして鎌ヶ谷観光バス有限会社の徳永専務のお出迎えを受け、駅近くの集会場まで送って頂きました。

会場入りして、武藤会長から「生活バスちばにう」運行の経緯や新鎌ヶ谷駅バス停問題についての一通りのご説明を頂いた後で、徳永専務からはバス運行の実務についてお話しがありました。また、「北総線運賃値下げを実現する会(北実会)」太田会長からも北総線運賃問題に関してご説明を頂戴しました。

各氏の発言要旨は、以下の通りです。

武藤氏:「前田・大塚の両氏より、北総線運賃問題を解決しようとするのではなく、安価な交通機関を自分たちの手で創り出しては、とのアドバイスを受けて、『生活バスちばにう』に取り組み始めた。北総線運賃が高額で外出をあきらめてしまっている高齢者に、外出機会を提供できればと考えている」

徳永氏:「昨年10月の社会実験で『今までは家に閉じこもっていたし、北総線運賃が高額で息子や孫が千葉ニュータウンに来ることがなかなかできなかったので、バスが本格運行するようになれば助かる』との乗客の声を聞いて決断した。バス運行は十分に事業として成立すると確信し、2台のバスを購入した」

太田氏:「千葉ニュータウン地域は、自然が豊かで都心まで40分で到達できる便利で済みやすい地域だが、夫婦で往復すると5千円、家族4人で1万円もする運賃は異常としか言いようがない。鉄道運賃と同じ公共料金である電気料金では、東京電力管内と北海道電力管内等で電気料金が大きく異なることはないが、鉄道運賃は地域により大きな差が生まれている。政府の認可があれば、いくらでも高い運賃を取って利益を上げられる現状は変えていかないといけないのではないか」

北田氏:「私が住む船橋市小室地域は、印西市や白井市と比べると高齢化の進展が早く、限界集落化しつつあるという危機感がある。店舗も次々と撤退し、買い物にも不自由するような悲惨な状況。千葉ニュータウン中央へ買い物に気軽に行けるよう、何とか『生活バスちばにう』の小室停車を実現したい」



最後の質疑応答では、ゼミ生から新鎌ヶ谷駅バス停の北口移転への実現可能性に関する質問が出ました。

それに対して、徳永専務からは「企業が陳情しても役所は動かないが、市民の要望であれば、聞く耳を持ってくれる」、武藤会長からは「粘り強く何度でも陳情していくつもり」との回答がありました。

最後に友の会乾氏からは「これまでは企業利益を守ることに規制の意義があったが、今後は消費者の利益を守る視点が大切になっていく。企業利益と消費者利益はトレードオフの関係にあったので、規制が優先されてきた。しかし、『生活バスちばにう』は既存事業者の利益よりも、消費者の利益を実現するための取り組み。そういう視点で、これからも交通とまちづくりについて勉強していくと面白いのではないか」とのお話しがあり、ゼミ生は納得しながら耳を傾けていました。

勉強会終了後、千葉ニュータウン中央駅まで送って頂き、学生とともに北総線で都内へ移動しました。駅で運賃表を見た学生からは「都心まで行くのに、1,000円以上もする運賃にびっくりしました。バスを求める気持ちが理解できました」との感想が聞かれました。

今回の勉強会は、「生活バスちばにう」の活性化と、学生の社会勉強を兼ねて企画・実施されたものです。送迎や資料の用意等で非常に厚遇下さった、武藤会長や徳永専務をはじめとする関係者の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

大塚ゼミでは今回の勉強会の成果を基に、「生活バスちばにう」のPRポスターを作成し、鎌ヶ谷観光バスのご協力を得て、ポスターの車内掲示を行う計画です。

「生活バスちばにう」への皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。


以下、過去の関連記事です。

「『生活バスちばにう』ポスター展示を行いました」

「市民目線で『生活バスちばにう』新鎌ヶ谷駅バス停位置改善を!」

「『生活バスちばにう』目標の400人をついに突破!」

「『生活バスちばにう』目標の400人が間近です!」

「『生活バスちばにう』おかげさまで順調に乗車人員を伸ばしています!」

「『生活バスちばにう』本日運行開始!」

「全てのステークホルダーに『メリット』を―『生活バスちばにう』が目指すもの」

「『生活バスちばにうミニ・シンポジウム』が開催され、コーディネーターを務めました」

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」
2014年12月22日、JR博多南線博多16時57発博多南行き(列車番号:743A)に乗車しました。

JR西日本所属500系V3編成カンセンジャー仕様8両による運行でした。

勤め帰りのサラリーマン・OLや学生・生徒を中心に大勢の人たちが、ホームで列を作っていました。



方向幕に「博多南」を表示した「こだま743号」博多行き(列車番号:743A)が到着し、ドアが開くと、次々と旅客が列車へと吸い込まれていきます。「こだま743号」は博多から引き続き、列車番号はそのままに、16時57分発博多南行きとなります。



列車は311人の旅客を乗せて、定刻に出発し、九州新幹線の線路を南下します。約8.2km地点で九州新幹線を西側に分岐し、同線の東側に位置する博多南駅に到着しました。



そして、折り返しとなる博多南17時21分発博多行き(列車番号:756A)に乗車しました。博多南駅停車時点で、側面方向幕は「こだま 新大阪」の表示になっていました。



186人の乗車を乗せて出発し、博多に定刻に到着しました。博多からは列車番号はそのままに、引き続き17時32分発こだま756号新大阪行きとして運転されます。



博多南線は、博多駅~博多総合車両所間の回送線を宅地化が進展した那珂川町住民等からの要望を受け、1990年4月1日に営業開始しました。

当初は国鉄分割民営化時の「九州内の在来線はJR九州が運営する」との取り決めにより、在来線として営業する博多南線の取り扱いが問題となった経緯から、博多南駅の業務をJR九州に委託することで妥協が図られましたが、2010年4月1日からはJR九州への委託が解消されてJR西日本の直営へ移行し現在に至っています。

また、2011年3月12日に全線開業する九州新幹線鹿児島ルートが博多南線 8.5km のうち約8.2kmを九州新幹線の本線として使用することになるため、博多南線の存続が懸念されていましたが、九州新幹線開業後もほぼ開業前と同水準の本数が維持され、現在に至っています。

博多南線は乗車券に100円の特急料金を支払えば利用できるため、特急列車でありながら生活路線的な役割を担っています。特急料金をほとんど気にせずに利用できる点で地域社会への貢献は多大なものがあります。

生活路線感覚で利用されている「通勤ライナー」として、日々多くの通勤・通学利用に応えるとともに、那珂川町、大野城市、春日市、福岡市南区をはじめとする地域のかけがえのない「財産」として存在し続けています。
皆様、こんにちは。

今夜は、イーグルバス株式会社の視察に見えた、秋田県と同県基礎自治体の皆様と、イーグルバス谷島賢代表取締役社長に話をつないだ由利高原鉄道株式会社春田啓郎代表取締役社長の10人とともに、「黒豚劇場ひびき川越店」で催された、イーグルバス主催の交流会に参加いたしました。

イーグルバス株式会社は、埼玉県川越市に本社を置く中堅バス会社で、川越市や日高市、ときがわ町などで路線バスを運営している他、羽田空港や大阪への高速バスも運行しています。同社は「ハブ&スポークス」バス停によるバス路線の効率化や、ビッグデータ活用による路線再編に取り組んでおり、今熱い注目を集めているバス事業者です。

春田社長と谷島社長には「特定非営利活動法人交通まちづくり戦略会議」(お問い合わせ先:nposct@yahoo.co.jp)で理事をお引き受け頂いており(春田氏は、当会議の理事長)、こうしたNPOのつながりもあって、今回の企画が実現したものです。

また、秋田県の皆様からは秋田県の交通事情に関して貴重なお話しを伺うことができました。

谷島社長をはじめとするイーグルバスならびに秋田県の皆様、そして交流会にお誘い下さった春田社長に御礼申し上げます。

「特定非営利活動法人交通まちづくり戦略会議」では、公共交通活性化に向けて、様々な取組みを展開する予定です。

皆様のご支援をお願い申し上げます。

皆様、こんにちは。

今日は、「くらしの足をみんなで考える全国大会2014」(於:東洋大学白山キャンパス)で、「生活バスちばにう」のポスター展示を、「生活バスちばにう友の会」武藤弘会長、前田善弘顧問、そして加藤俊男幹事とともに行ないました。

これまでに多くのマスメディアで取り上げられてきたこともあり、「生活バスちばにう」ポスターには、多くの来場者があり、用意したチラシは全て配布し終えました。

また、当バスのモデルの一つとなった、桃花台バスを運営するあおい交通株式会社の松浦秀則代表取締役もご来場くださり、激励とともに、貴重なアドバイスを賜りました。最後に、松浦様を囲んで、ポスター参加者一同で記念撮影させていただきました。撮影とブログへの写真掲載に快く応じて下さった松浦様に御礼申し上げる次第です。



なお、「生活バスちばにう」の乗車人員が10月27日の週についに1日平均396人を達成しました。

引き続きのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

以下、過去の関連記事です。

「市民目線で『生活バスちばにう』新鎌ヶ谷駅バス停位置改善を!」

「『生活バスちばにう』目標の400人をついに突破!」

「『生活バスちばにう』目標の400人が間近です!」

「『生活バスちばにう』おかげさまで順調に乗車人員を伸ばしています!」

「『生活バスちばにう』本日運行開始!」

「全てのステークホルダーに『メリット』を―『生活バスちばにう』が目指すもの」

「『生活バスちばにうミニ・シンポジウム』が開催され、コーディネーターを務めました」

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」
皆様、こんにちは。

2014年9月11日(木)に、「生活バスちばにう友の会」メンバーの武藤弘会長、柴田圭子副会長、太田誠北総線運賃値下げを実現する会(北実会)会長以下6人+私の7人で、鎌ヶ谷市役所都市建設部道路河川管理課へ、清水聖士市長宛ての「バス停の位置変更に関する要望書」(駅南口ロータリーから鉄道改札口がある駅北口ロータリーへのバス停移設要望)を手渡しに訪問し、1時間半にわたって協議しました。残念ながら、取材に来られたマスコミ関係者をシャットアウトしての会談となりました。

会談の詳しい内容は「鎌ヶ谷市役所と鎌ヶ谷警察への要望」『しばた圭子ブログ』をご参照いただくとして、ここでは会談の内容をごく簡単に摘出したいと思います。

道路河川管理課は吉松秀樹課長補佐以下3人が応対してくださいました。

吉松課長補佐からはおおよそ以下の発言がありました。

・既存バス事業者から「(駅への送り迎えの)一般利用者からの苦情がある中で、新規参入の北口ロータリーへの受入は困難」との声があった。
・新鎌ヶ谷駅バス停位置変更には、「鎌ヶ谷市地域公共交通会議」と「新鎌ヶ谷駅駅前広場利用旅客輸送者連絡協議会」の開催が必要だが、バス停が変わるくらいのことでは、これらの会議を開くことが難しいかもしれない。なお、「連絡協議会」の開催権限は会長である道路河川管理課長にある。

北口ロータリーに発着するバスの本数は非常に少ないものです。「416人!」『しばた圭子ブログ』で詳しく紹介されていますので、ご覧ください。

ちなみに、実は地域公共交通会議は「単なる交通事業者の利害調整の場」に過ぎないのです。この会議には市民代表も入ってはいますが、実態は既存交通事業者の既得権を守るための場である、とも言い換えられます(もちろん、地域差があって、他地域では市民の意見がしっかりと反映される地域公共交通会議もあるかもしれませんが、少なくとも印西市と新鎌ヶ谷市については、市民委員の意見よりも、事業者の声の方が大きいと言う印象を抱きました)。なお、新鎌ヶ谷駅ロータリーのバス停位置を事実上決定するのは「連絡協議会」ですが、この協議会に市民代表は一人も入っていません。つまり、既存交通事業者の意見が優先されがちなのが現実と感じます(制度を定めた国土交通省には恐縮ですが、私や「生活バスちばにう友の会」メンバーが感じる率直な感想です)。

道路河川管理課からの返答に対して、友の会からは以下の申し入れを行いました。

・「生活バスちばにう」が南口ロータリーを発着する際に渡る踏切は凸凹が多く、バス利用者を危険にさらしている。バスが踏切内でエンストを起こし立ち往生して列車と衝突する危険性や、バスを利用する高齢者等が踏切で転倒する恐れもある。市民の安全確保の観点から、道路河川管理課長の権限でぜひ「連絡協議会」を開催してほしい。

協議の最後に吉松課長補佐からは、「今日皆さんがわざわざお越しになったことは決して無駄でなかったと思います。皆さんの要望は真摯に受け止めます」との発言があり、道路河川管理課との協議を終えました。協議終了後、秘書課にも同じ文書を手渡し、後日文書で回答を頂くこととなりました。

その後昼食を挟んで、鎌ヶ谷警察署にも出向いてバス停移設への協力をお願いし、散会となりました。

さて、「生活バスちばにう」の今回の要望は単なる「わがまま」との声もありますが、果たしてそうなのでしょうか?そもそも、バス利用者を危険にさらす踏切横断を強いてまで、既存事業者の利益を守ることに正当性はあるのでしょうか?

参入するバス事業者を既存バス事業者が快く思わないのは当然です。しかしだからと言って、利用者よりも既存バス事業者の利権を優先するのは筋違いです。

例えば、Aコンビニの目の前に、Bコンビニが出店することになれば、Aコンビニは既得権が侵害されると思うでしょう。しかし、Bコンビニが出店することをAコンビニが妨害する事など出来ませんし、またAコンビニがなすべきことはサービスの一層の改善を図ることによってさらなる集客を目指すことであって、Bコンビニの進出を妨害することではないはずです。

しかし、「交通の話は別である。新規参入を野放図に認めることで既存事業者の利益が浸食されると、そのしわ寄せが赤字路線に及んで公共交通の維持が困難になる」との再反論も聞こえてきそうですが、それもまたおかしな話です。意欲ある新規バス事業者が参入することで、公共交通の充実につながるメリットを全く無視した議論だからです。

1985年4月に国有事業だった通信事業が民営化され、通信事業者間の競争が促進されたことで、通信料金の値下げが促進された事例を見ても、一定の競争は消費者に大きな利益がもたらされることは実証されていると言えます。

公共交通についても、もちろん過疎地の生活交通のような既存路線の維持方策を常に手当てすることが大前提ですが、その一方で、適度な競争を促すことが、消費者である交通利用者に利益をもたらすことを意識する必要があります。

「生活バスちばにう」のバス停問題を昨日Facebookに書き込んだところ、FB友達のお一人から以下のご意見を頂きました。

・バス停って留めるスペース、利便性を考えて、(はじめから)バス会社と住民が話し合いの末決めるんじゃないんですか?≪その後、利用者はバス停設置の話し合いに参加することができない制度になっているとの私の回答を受けて≫ はあぁ?!って思いました。誰のなんの為のバスなんでしょうか。(北関東在住・久米史子さん)

一般市民である久米さんのご意見は至極真っ当です。専門家は制度や規制を持ち出して、自分たちの領域の中だけで議論しがちですが、公共交通は誰のためにあるのかを考えれば結論は明白です。つまり、市民目線で物事を考えることが大切である、と言うことです。

それではバス停位置の改善が実現した事例はないのでしょうか?

実は、同じ千葉県にそうした事例があります。あすか交通(旧団地交通)幸町団地循環線のJR総武本線稲毛駅西口バス停がそれです。

現在、あすか交通幸町団地循環線は、稲毛駅西口の入口目の前の4番のりばのバス停ポールを、京成系バス事業者と共用しています。



1999年の稲毛駅乗り入れ時は、既存バス事業者の抵抗に遭って、団地交通は駅から離れた場所にバス停を置かざるを得なかったそうですが、その後同社による行政への粘り強い働き掛けが実って、駅の目の前にバス停を移設することができたとのことです※。

※ビィー・トランセホールディングス株式会社代表取締役社長吉田平氏他への聞き取り調査(2014年7月18日実施)より。

「生活バスちばにう」もあすか交通の先例に倣い、利用者の利便性・安全性確保を最優先する精神で、新鎌ヶ谷駅北口へのバス停移設を何としても実現したいと考えているところです。

皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。


以下、過去の関連記事です。

「『生活バスちばにう』目標の400人をついに突破!」

「『生活バスちばにう』目標の400人が間近です!」

「『生活バスちばにう』おかげさまで順調に乗車人員を伸ばしています!」

「『生活バスちばにう』本日運行開始!」

「全てのステークホルダーに『メリット』を―『生活バスちばにう』が目指すもの」

「『生活バスちばにうミニ・シンポジウム』が開催され、コーディネーターを務めました」

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」
皆様、こんにちは。

2014年9月9日(火)、JR篠ノ井線松本3番線17時18分発中央本線・総武本線経由特急「あずさ30号」千葉行き(列車番号 4080M)4号車普通車自由席に乗車しました。



以前から「あずさ30号」の新宿以東の利用状況を見たいと思っていたもののなかなか実現できずにいたのですが、今回は松本市内の高校回りを終えた後の東京への帰宅のついでに千葉まで利用してみることにしました。

JR長野支社松本車両センター(長モト)E257系0番台M201編成2両+M111編成9両による運行でした。車掌は新宿運輸区の2人の乗務員が担当し、車内販売は日本レストランエンタプライズ(NRE)による販売が新宿まで行われる旨の放送がありました。

4号車は、松本+6人、塩尻±0人で目立った乗降はありませんでした。

岡谷では17時31分着予定の飯田線豊橋10時42分発岡谷行き普通列車(列車番号 519M)の遅延に伴う接続待ちで、5分遅れの17時40分に出発しました。岡谷では4号車は3人の乗車がありました。

その後4号車は、下諏訪±0人、上諏訪+3人、茅野+6人、富士見+3人、小淵沢±0人、韮崎-2人+2人の乗降がありました。

上諏訪では私の座席の通路を挟んだ反対側にキャリーカートを携えた女子大生風の若い女性が着席しました。きっと、夏休みを実家で過ごした後、授業開始に合わせて大学近くの下宿に戻るのだろう、と勝手な想像をしてしまいました。この「女子大生」については、また後で述べたいと思います。

甲府到着前に「『特急ワイドビューふじかわ14号』静岡行き(大塚注:列車番号 4040M)にお乗換え予定のお客様は恐れ入りますが、階段に近い2号車・3号車付近へ予め移動をお願い申し上げます」との放送がありました。岡谷での出発遅れで、身延線方面の旅客に影響が出ました。

それにしても、JR東海飯田線の遅れがJR東日本中央東線に波及し、さらにその影響がJR東海身延線に戻るというのは何とも皮肉です。JR東海管内の遅れが、JR東日本を媒介にして、再びJR東海管内に持ち込まれた訳です。

甲府では4人が下車し、入れ替わりに20人前後の乗車がありました。大月には定刻に到着して約30人が乗車し、4号車はほぼ満席となりました。そして、松本以降初めて、釣り道具を携えた高齢男性と相席となりました。

甲府駅発着については中央高速バスとの競合が激しいのに対して、大月駅は中央高速バスのバス停が駅から離れた場所にあり、八王子・新宿方面および甲府・松本方面は事実上JRの独占状態にあります。

八王子は横浜線と八高線の乗換駅であり、ここで20人が下車し、3人が乗車しました。大月で相席となった高齢男性もここで降りました。

南武線、青梅線、および多摩モノレールとの接続駅である立川では、10人が下車し、15人前後が乗車しました。当駅で20代のOL風女性と再び相席となりました。この女性は特急券を所持しておらず、Suicaで特急券を求めていました。特急自由席に普通列車グリーン車と同じSuica改札リーダを設置すれば、車掌の負担を大きく減らせますので、導入を検討する余地があります。

新宿では相席の女性を含む約40人が下車し、入れ替わりに50人以上の乗車があって、座席は一部を除いて再び埋まりました。新宿からの旅客の大半が帰宅するサラリーマンやOLでした。今度は30代前半位のOLと相席となりましたが、この女性も特急券を所持しておらず、車掌に現金510円を支払って、特急券を購入していました。



「あずさ30号」では、全区間で自由席特急券の購入により定期券での乗車が認められていますが、新宿→千葉間は指定席特急券を購入することで定期券での普通車指定席利用も認められており、新宿以東はより「通勤ライナー」としての性格が色濃くなります。

同列車は、新宿21時07分発「ホームライナー千葉3号」(列車番号 3313M)が停車する秋葉原を通過します。 おそらく、新宿でほぼ満席になるため、需要の多い秋葉原からの着席需要に応えることが困難であるためかもしれません。

その後、錦糸町-3人+5人、船橋-20人前後の乗降がありました。

そして、「あずさ30号」は20時50分定刻に終着の千葉9番線に到着しました。家路を急ぐサラリーマンやOLらが続々とホームへ降り立ち、足早に階段を駆け下りていきました。

そして、上諏訪から乗車した「女子大生」も千葉で下車しました。私の大学にも長野県出身の学生が在籍していますが、彼女たちにとって「あずさ」や長野新幹線は「贅沢品」であり、長野と東京の移動には高速バスを利用することがほとんどです。しかし、長野と千葉を結ぶ高速バスがないことを考えると、この若い女性の行動に得心がいくというものです。



実際の「あずさ30号」自由席は、松本→八王子間では主張や用務利用が多く、八王子以東は通勤利用が多いようです。特に、新宿以東の一般列車では各駅停車しか直通列車のない船橋や千葉へ行く数少ない特急列車として、事実上「通勤ライナー」の機能を担っています。

「ホームライナー千葉3号」とともに、「千葉都民」の帰宅の足として重宝されている列車であると言えるでしょう。

※「通勤ライナー」の詳しい分析は、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)をご覧ください。
皆様、こんにちは。

「生活バスちばにう友の会」副会長のしばた圭子さんのブログによると、2014年9月3日(水)に「生活バスちばにう線」千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間の乗車人員がついに403人となり、採算ラインの400人を突破しました。



8月31日(日)に印西市民活動センターで開催された「友の会活動報告会」には、多くの新聞社やテレビ局が取材にお越し下さり、マスコミの関心の高さを感じているところです。

「生活バスちばにう線」を運行する鎌ヶ谷観光バス有限会社は、今年度中にさらに2台のバスを追加購入し、本数増を図るとともに、印旛日本医大駅方面への路線延伸と、白井・小室などの主要地区への途中停留所の設置を構想しています。

引き続き、皆様のご支援をお願い申し上げます。



※以下、過去の関連記事です。

「『「生活バスちばにう』目標の400人が間近です!」

「『生活バスちばにう』おかげさまで順調に乗車人員を伸ばしています!」

「『生活バスちばにう』本日運行開始!」

「全てのステークホルダーに『メリット』を―『生活バスちばにう』が目指すもの」

「『生活バスちばにうミニ・シンポジウム』が開催され、コーディネーターを務めました」

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」
皆様、こんにちは。

鎌ヶ谷観光バス生活バスちばにう線千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間の2014年6月9日の運行開始から間もなく3か月になります。

8月21日(木)の乗車人員がついに397人に到達し、目標の400人/日が間近に迫ってきました。これもひとえに、多くの皆様にご関心を寄せて頂いているおかげです。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

今後、安定的に400人/日を超えるお客様にご利用頂けるよう、引き続きPR活動に尽力してまいります。

なお、8月31日(日)午前9時30分~11時30分に印西市市民活動支援センター「活動室1」にて、「生活バスちばにう友の会」の活動報告会を開催いたします。

この機会にご参加頂き、友の会へのご入会をご検討頂けましたら幸いです。

「生活バスちばにう」の次のステップに是非ご期待下さい!



※以下、過去の関連記事です。

「『生活バスちばにう』おかげさまで順調に乗車人員を伸ばしています!」

「『生活バスちばにう』本日運行開始!」

「全てのステークホルダーに『メリット』を―『生活バスちばにう』が目指すもの」

「『生活バスちばにうミニ・シンポジウム』が開催され、コーディネーターを務めました」

「千葉ニュータウンバス運行を目指して行われたバス社会実験を振り返る」