国際伝統空手連盟(International Traditional Karate Federation)から、'14 国際サマーキャンプ(合宿)& ミーティングへの参加招聘状が届きました。目
 参加招聘って…開催地はポーランドです叫び
 成田~モスクワ~ワルシャワで、トランジットを含めると20時間飛行機
 ワルシャワから車で2時間30分のスタラヴィースが目的地車
 丸一日の移動ですね。えらいこったガーン



 ITKFの創始者は、松濤館から海外指導に出ていた故 西山師範です。現在、西山師範の愛弟子であるウォジミエシ・クチェンスキー氏(ITKF7段、ポーランド空軍軍医)が指導者として組織をまとめており、先般、世界伝統空手連盟(WTKF)に改称、改変され、本部をスイスのジュネーブに設立したとのことです。
 西山先生の構築されたITKFの空手は、協会系松濤館空手を基本としてのものですが、武道的概念、身体力学、スポーツ科学等が取り入れられています。そしててITKFには松濤館のみならずその理念に賛同するいくつもの流派が加盟して、一流派の枠を超えておよそすべての「伝統空手」「武道空手」の伝承を目指しています。
 前々から全くの別件でご縁の有ったスティーブ中田氏の紹介で、クチェンスキー氏とお会いしたのは今年3月。「空手母国である日本で、武道空手としてのITKF世界大会を開催したい(これ迄の大会は、全て海外)」「流派を超えて、空手を伝統的な人間教育と捉える組織作りをしたい」「武道を人間教育の科目として大学等で履修させたい(ポーランドではすでに履修科目としてて取り上げている大学が、何校もあるそうです)」等々と云った理念を持って来日され、協力を要請されました。

 クチェンスキー氏は、空手の文化や武道哲学を広げるため、"道場-スタラヴィース"をスタラヴィース村に作りました。瓦も畳も日本から運んだそうで、何と東京ドーム12個分という広大な広さです。
 2012年には、武道概念の追求と彼の不断の努力に対して、日本政府から「旭日勲章」が贈られています。
•2001 - ポーランド共和国功労勲章の「シルバークロス」 - ポーランド共和国大統領によって付与 - 伝統空手の発展と貢献、そして偉大な指導成果へ。
•2003 - ポーランドオリンピック委員会からの「フェアプレー賞2002」。
•2003 - 伝統空手ワールドカップProkom「フェアプレー賞」。
•2012 - 「旭日勲章」日本政府によって授与。
•2012 - ポーランド共和国功労勲章「ゴールデンクロス」。

 サマーキャンプの告知には、すでに写真入りで掲載されていました。
 さてはて、他流の、その上欧米人ばかりの合宿で日本語は当然通じません。果たしてどこまで和道會 千秋会四端塾の空手を伝えられるか…ちょっとワクワクします。