今回の記事は、

ギリシャ神話の神「ハデスとペルセポネ」についてです。

ギリシャ神話(6)~ハデスとペルセポネ~

についてです。

 

ハデス(英語:hades・ローマ神話では、プルートPluto):

ギリシア神話の死者の国を支配する神。

クロノスとレアの子で、ゼウスとポセイドンの兄弟にあたる。

冥府を支配することになり、地下いるため、

オリュンポス十二神には入らないとされる。

しかし、ホメーロスなどの古い時代の伝承によれば、

ハデスの国は、極西のオケアノスの流れの彼方にあるとされていた。

 

 

ハデスの妻ペルセポネ略奪神話:

ペルセポネ(地上にいた時はコレー、冥界ではペルセポネ)は、

ニューサの野原で妖精達と供に花を摘んでいた。

するとそこに一際美しい水仙の花が咲いていた。

ペルセポネがその花を摘もうと妖精達から離れた瞬間、

急に大地が裂け、黒い馬に乗ったハデスが現れ、

彼女は冥府に連れ去られてしまった。

なお、ハデスによるペルセポネーの略奪は、

古代ギリシアにあった略奪婚の風習を表しているとされている。

  ルーベンス『ペルセポネーの略奪』(1636年) 

(出典:ハーデスの絵画:ぴん来る的星語り- Astrology)

 

ハデスの武器:

被ると姿が見えなくなる「隠れ兜」を所持しており、

ティーターン神族との戦いでは

これを活用してクロノスと対決するゼウスに助力し、

結果的にティーターン神族を打ち破っている。

 

四季の始まり:

ペルセポネーはハデスによって、冥府連れてこられた後、

一口の食物も口にしなかった。

しかし、女神ヘルメースがゼウスよりの使者として訪れ、

彼女の地上への帰還を伝えに来たとき、

うっかりしてハデスの勧めを受け入れザクロの実を食べてしまった。

実は、冥府では、冥府の食物を食べたものは客として

冥府にとどまらなければならなかった。

そこで、母親デーメーテールのゼウスへの直訴を受けて、

ペルセポネーが地上に帰還することになっても、

1年の3分の1はハデスの許で暮らし、

残りの3分の2を神々の世界や地上に暮らすしかなかった。

これが、植物の冬季における枯死と、春における再度の蘇りの神話で

「四季のはじまり」であるとされている。

 

ギリシャ神話をわかりやすく解説したビデオがYouTubeにあります。

結構面白いですよ。