参議院で、民法改正による

「共同親権法が可決された」

とのニュースの解説で

この改正の趣旨はいいが、実は非常に大きな問題があると

報道されていました。

 

すなわち:

離婚後の「子供の親権」はこれまで「単独親権」であったが

今後、「共同親権」を基本とする民法改正が参議院を通過し、

2年後には施行されることになったようです。

(出典:離婚後の親子のあり方は? 「共同親権」導入へ:NHK

 

この民法改正は

メリット:子供は親の離婚に関係なく、両親がその養育ほかに

     責任を持つべきで、それは子供の権利でもある。

     単独親権の際の養育費の未払いなどの問題の解消や

     親権のない親が子供と面会できないなどの問題の解消にもつながる

デメリット:単独親権であったため、DVなどによる離婚で、問題のある親から

      やっと独立できたのに、この法律改正で、DV親からの独立が保てない。

      こうした場合、裁判所の判断で「単独親権」とすることができる

 

というもので、一見すると、デメリットにも考慮されているように

思えるのですが・・・・

 

ニュース解説で、

弁護士の方が、熱く語っておられたのでは、

「裁判所の判断で「単独親権」とすることができる」というが、

実情は、

「DVなど問題が起きるおそれがある場合」ときわめてあいまいな基準

で判断することになっており、

さらに、「DV」の場合、密室での出来事なので、その証拠を提示するのが

きわめて難しく、

さらに、最も問題なのは

「近年の裁判官の質の低下」により、

本来、「裁判官の良心に従って、判断する」はずが、

「証拠がないと認めない」という「安直な逃げの判決」が横行している

 

よって、

裁判官の増員と質の向上がない限り、

この法改正は、メリットと言っているものも実行されず、

デメリットのみとなる可能性が高い

との主張でした。

 

そこで、裁判官の現状を調べてみました。・・・

まず、一読すべきは、以下の記事です。

この記事は公的な「裁判所」のサイトの記事で、

記事の「3. 我が国の司法の現状と問題点」では、以下の問題を挙げています。

ー裁判に時間がかかる

ー裁判に費用がかかる

ー紛争内容の複雑化への未対応

などです。

 

この対策として、この記事は広く「法曹界の充実」を挙げていますが・・・

日本弁護士会は以下のPDFで

納得できる裁判のため、裁判所予算の大幅増加を!

ー日本の裁判官の人的不足

を挙げていますし、

以下の記事では

 

私は、今、まさに、「裁判官ガチャ」に遭遇していますが・・・

それでも、私の場合:

兄妹が、父母の現実を完全に無視してまで

「どうしてもお金が欲しいならまぁ、それでもいいか!」

両親だけでなく、兄妹も援助するかという気持ちに傾いては

来ていますが・・・・

 

それでも、

「判決が事実および良心に従って決められていない」

のは大きな問題だと思っています。

 

      良心(あるいは正しい判断)

(出典:イラスト素材:天秤のイラスト