今回は

黄道十二星座とギリシャ神話(9) :人馬宮:いて座:Sagittarius (11/22-12/21)

です。

 

シンボルマーク:

(出典:イラスト素材:星座記号 セット

 

 

きれいな星座絵の例としては


      いて座『ウラニアの鏡』1824年

 

1) 星座の特徴

(出典:コトバンク:いて座

(出典:プラネタリウムソフト:Stellarium

 

「いて座」は、誕生星座として知られている星座で、

天の川が一番濃く、幅広く見えるあたりに広がっています。

目印は、北斗七星に似たスプーンのような形の星の並び。

南の空にあり星の数が6つなので、「南斗六星」と呼ばれている。

星座の絵では腕や弓の付近にあたる星々です。

 

(出典:知って楽しいいて座 – 探し方から神話・宇宙の話まで

 

2) ギリシャ神話

夏の天の川の一番濃いところで輝くいて座。

 

ギリシア神話には上半身が人間、下半身が馬の姿をしたケンタウルス

という種族が登場します。

 

ケンタウルスたちは野蛮な乱暴者が多いのですが、

このいて座のもとになったケイローンは特別で、

徳も深く、立派な教育者でした。

 

彼はその武術をヘルクレス(ヘルクレス座)やカストル(ふたご座)に、

医術をアスクレピオス(へびつかい座)に伝え、

賢者として多くの英雄たちから尊敬されていました。

 

しかしヘルクレスが冒険の途中で

ケンタウルスたちといさかいを起こしたとき、

ヘルクレスが放った矢がたまたま

このケイローンに当たってしまいました。

 

この矢にはヒドラ(うみへび座)の猛毒が塗ってありましたが、

不死身に生まれついたケイローンはいくら苦しくても死ぬことができません。

 

傷の痛みに耐えかねた彼は、

不死の体をプロメテウスにゆずって、やっと死ぬことができました。

 

大神ゼウスはその死を惜しんで天に上げ、このいて座にしたということです。

(出典:さそり座:佐久市