今回は

黄道十二星座とギリシャ神話(7) :天秤宮:てんびん座:Libra (9/23-10/22)

です。

 

シンボルマーク:

(出典:イラスト素材:星座記号 セット

 

きれいな星座絵の例としては


      てんびん座『ウラニアの鏡』1824年

 

1) 星座の特徴

(出典:コトバンク:てんびん座

(出典:プラネタリウムソフト:Stellarium

 

「てんびん座」は、誕生星座として知られている星座ですが、

かつては、隣にある「さそり座」の一部となっていたことがありました。

「北の爪」、「南の爪」といった意味の名前を持つ星があるのは、

その名残です。


一番明るい星でも3等星なので、見つけるのは少し難しいかもしれません。

ただ、おとめ座の1等星「スピカ」とさそり座の1等星「アンタレス」の

中間くらいに位置しているので、2つの星を手がかりにする見つかります。

(出典:ウェザーニュース:てんびん座の探し方

 

 

 

2) ギリシャ神話

星占いでもおなじみのてんびん座。

このてんびんは正義の女神アストレアが

人間の罪をはかるために使う天秤だと言われています。

 

この世がまだ黄金時代だった頃は一年中が春で人々は平和に仲よく暮らし、

神々も人間と一緒に下界で過ごしていました。

 

やがて銀の時代になると四季に暑さ寒さの差ができ、

人は自分で働いて食べ物を手に入れなければならなくなり、

強いものが弱いものをいじめるようになります。

 

嫌気のさした神々は次々と天界へ引き上げていきましたが、

女神アストレアだけは地上に残って正義の大切さを人間に説き続けました。

 

しかしその努力もむなしく、時代は銅の時代に移り、

人間は嘘と策略をめぐらし、暴力をふるうようになりました。

 

船を造って外国に攻め込んだり、

地中から鉄や金を掘り出して武器やお金を作り、

富をめぐってお互いに殺し合いまで始めるようになってしまったのです。

 

さすがの女神もついに人間に愛想をつかし、

天界にかけあがっておとめ座となり、

持っていた天秤はこのてんびん座になったということです。

(出典:おとめ座:佐久市