今回は

黄道十二星座とギリシャ神話(6) :処女宮:おとめ座:Virgo (8/22-9/22)

です。

 

シンボルマーク:

(出典:イラスト素材:星座記号 セット

 

きれいな星座絵の例としては


      おとめ座『ウラニアの鏡』1824年

 

1) 星座の特徴

(出典:コトバンク:おとめ座

(出典:プラネタリウムソフト:Stellarium

 

「おとめ座」は誕生星座として知られている星座で、

青白い色をした1等星のスピカが目印です。

 

スピカ以外の星は暗いので、

星をつないで乙女の姿を想像するのは少し難しいかもしれません。


スピカは「麦の穂」という意味で、星座の絵ではここに麦が描かれています。

「おとめ座」のモデルとなったのは農業の女神デーメーテールで、

麦はそのシンボルです。

 

また、同じ春の1等星である「うしかい座」のアルクトゥールスとペアで

「夫婦星」という呼び方や、「真珠星」という表現もあります。

 

スピカは月や惑星の通り道の近くにあるので、

ときどき並んでいる光景を目にすることができる。


北斗七星の柄の部分の星を結んでカーブを伸ばしていくと、

「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカが見つかります。

 

この大きなカーブを「春の大曲線」と呼び、

春の星座や星を見つける目印になっています。

 

また、「うしかい座」のアルクトゥールス「おとめ座」のスピカ

そして「しし座」のデネボラを結んでできる三角形を「春の大三角」と呼び、

春の星座や星を見つける目印になっています。

 

 

2) ギリシャ神話

おとめ座は、農業の女神デーメーテールだといわれています。

デーメーテールにはペルセポネという美しい娘がいましたが、

冥土の神プルトーンがこのペルセポネーを見初めてあの世まで連れ去り、

后にしてしまいました。

 

デーメーテールはプルトーンの兄でもある大神ゼウスに頼んで

ペルセポネーを呼び戻そうとしました。

ゼウスは「ペルセポネーがあの世の食べ物をまだ口にしていないならば

この世に呼び戻すことができる」と言い、

プルトーンを説得してペルセポネーを連れ帰ろうとしました。

 

しかしペルセポネはそうとは知らずに、

プルトーンからもらったざくろの実を4粒だけ食べてしまいました。

 

そこでゼウスは、1年のうち4か月だけはあの世で暮らすように

彼女に言いつけました

 

このためデーメーテールは娘と一緒にいられない4か月の間は

穴にこもって悲しみにくれ、地上のすべての植物は眠りに入って冬になり、

残りの季節が春、夏、秋になって、

こうして四季の違いがうまれたということです。

(出典:おとめ座:佐久市