5月初めから、大規模な太陽フレアが発生しています。
そこで、今回は、
「太陽の不思議~太陽フレア~」
についての記事です。
太陽の表面でおきる大爆発は太陽フレアとよばれ、
大きな黒点のまわりでときどき起きる現象です。
フレアがおこると、黒点のまわりにひじょうに明るい部分があらわれます。
そして数分間でいちばん明るくなり、その後ゆっくりと暗くなっていきますが、
短いものでは数分、長いものでは数時間続きます。
フレアはふつう、
水素ガスが出すHα(エッチアルファ)線という
赤い光で見ることができますが、
とくに明るいフレアでは通常の白色光でも明るく光り、
白色光フレアとよばれます。
太陽フレアは黒点の活動と大きな関係があり、
黒点周期の極大期には大黒点や黒点群の近くで
毎日のようにフレアがおきています。一方、極小期にはあまりおきません。
フレアは黒点の磁場が変化するとき、
そのエネルギーがまわりのガスにつたわっておきると考えられます。
高温の爆発するガスからは、電波やX線のほかに、
電子や陽子などの電気をおびた素粒子が飛び出してきます。
X線やこれらの素粒子は地球に十分から1〜2日後に到着して、
電離層や地磁気を乱して、電波通信が妨害されるデリンジャー現象や
磁気嵐をおこします。
また、オーロラの活動も活発になります。
(出典:Wired:「8世紀に超巨大太陽フレア」:新しい分析)
(出典:宇宙天気予報:太陽フレア)
今回の「太陽フレア」が「磁気嵐」などで、障害を出さずに
普段見られない「オーロラ」が中緯度に位置する日本でも
見られるなどのいいことだけで終わるように祈っています。