下図はまた、〇〇大学で、非常勤講師の時に示した図です。
僕たちはまだ、自然現象をすべて正確に表現できる
実験も理論もシミュレーション(数値解析)も構築できない。
だから、
これは実験値だから、絶対だとか、
シミュレーションは、物理学にしたがっているから信頼性が高いとか
ある自然現象に適した理論だから優れてるといった
ある見方のみを優先させた議論は、いい加減おわりにしたいものです。
実験:自然現象のある特定条件に絞った詳細な事象を精密に再現できる
これにより、ある面でのより深い自然現象の理解の助けにはなる
でも、自然現象を生じさせてすべての条件を完全に設定した
実験ができることはまずない。
数値解析:基礎方程式など、自然現象にかかわる物理法則を
種々の特異な条件でも、シミュレーションして、
見えない物理量を可視化できるが、
元の自然現象の条件を完全に設定することは難しい
理論:特定現象ように、物理方程式を連成した理論は、
見通しの良い解を示せることもあるが、どうしても、
その過程で、多くのものを簡易化しているので、
その理論に考慮していないこと(零れ落ちた現象)が
残されていることに注意を払うべきである。
上記から、今のところ、僕たちは
自然をあるがままに観測し、特異な条件での実験などで、
自分たちの理解を深め、シミュレーションで、見えないものを見える化し、
理論で裏付けるなどをしなければ、自然現象は把握できない
ということを忘れてはいけないと思っています。