久しぶりに、宇宙についての記事:
宇宙の不思議~太陽系の果てはどこ?~
です。
1) 太陽系の惑星たち
小学生のとき、太陽系の惑星を
「水金地火木土天海冥」と覚えた記憶がある人も多いと思います。
残念ながら、2006年08月、IAU(国際天文学連合)によって
惑星の定義が決定したことで、太陽系の第9惑星とされていた
冥王星は惑星ではなくなりました。
(出典:
おもしろい宇宙の科学(20)<太陽系-その12(冥王星)>:NEOMAG)
a) 惑星のサイズ
地球赤道半径(RE)とすると・・・
水星:0.383 RE、金星:0.949 RE、地球:1.000 RE、
火星:0.533 RE、木星:11.21 RE、土星9.449RE、
天王星:4.007 RE、海王星:3.886 RE、(冥王星:0.181 RE)
ちなみに、月:0.272 REなので、冥王星は月より小さい星です。
b) 重さ
次に地球質量(ME)とすると・・・
水星:0.055 ME、金星:0.815 ME、地球:1.000 ME、
火星:0.107 ME、木星:317.8 ME、土星:95.16 ME、
天王星:4.54 ME、海王星:17.15 ME、(冥王星:0.002 ME)
ちなみに、月:0.012 MEです。
c) 太陽からの距離
さらに、太陽から地球までの距離を(天文単位1AU=約1億5000万km)とすると、
水星:0.3871AU、金星:0.7233AU、地球:1.000 AU、
火星:1.5237AU、木星:5.2026AU、土星:9.5549AU、
天王星:19.2184AU、海王星:30.1104AU、(冥王星:39.445AU)
d) 公転周期
最後に、地球の公転周期1年を基準とすると・・・
水星:0.24年、金星:0.615年、地球:1.000 年、
火星:1.881 年、木星:11.86年、土星:29.53 年、
天王星:84.25年、海王星:164.79年、(冥王星:247.74年)
なお、カイパーベルトの図からもわかるように、冥王星の公転面は
ほかの惑星ののように、黄道面にはありません。
公転周期
(出典:宇宙わくわく大図鑑:太陽系)
2) 太陽系外縁
太陽系の外縁は太陽風(太陽から噴き出すプラズマ)の届く範囲とされ、
その位置にカイパーベルトがあります。
また、上記のよに、正確な観測の結果、冥王星は太陽系外縁にある
「カイパーベルト」内の天体と定義され、準惑星となりました。
(注)カイパーベルト(エッジワース・カイパーベルト)
太陽からの距離にして海王星の軌道付近である30AUあたりから
100AU付近、地球の公転面とほぼ同じ面(黄道面)に
広がるベルト状の領域
カイパーベルト(エッジワース・カイパーベルト)
(出典:天文学でよく使う単位:Slide2:SlidePlayer)
3) 太陽系外縁の外
しかし、太陽系を眺めると、カイパーベルトの外に
オールトの雲という領域があります。
(注)オールトの雲
太陽を中心として、太陽を球殻状に取り巻くように、
1万AU~10万AUあたりにも彗星の核のような天体がたくさん
(1012個ほどなので実際にはすかすか)存在していると考えられている
領域
(出典:天文学でよく使う単位:Slide3:SlidePlayer)
なんか、上の図からすると、太陽系はオールトの雲という"殻"にに守られて
いるなんて、不思議ですよね。