なぜ、飛行機は飛ぶのか?
なぜ、飛べるのか?
あんな重い物が。
この歳になっても、その理屈が理解できない。
力学だの物理だの構造だの、ライト兄弟だの、今までさんざん聞いてきたが、やっぱり、わかりません。
座席に着いて時刻が来るのを普通に待っている。
これから飛ぶことがわかっているから。
今日も世界中で何十万と言う数の飛行機が空を飛んでいる。
シンガポールエアーは大変なことになっていた。
こんな田舎町にいても数十分に1回は空からエンジン音が聞こえてくる。
私は飛んでいる飛行機を見るのが好きだ。
飛行機を見上げるのが好きだ。
どこか遠くに行くのだろう。
少しでも揺れるとドキドキする。
それは今も変わらない。
しかし、安定している時は、今高度1万メートル上空にいることさえ忘れる。
地に足が着いていないのだから揺れるのは当たり前。
なんせ、飛んでいるからね。
下から見上げても見えない程の場所を飛んでいるからねぇ。
たま~に乗ると、ドキドキの他に、ワクワクや、高揚感や、窮屈さや英語のプレッシャーや、普段では味わえない色んな感情を味わえる。
非常に限られた狭い場所に多くの場面や状況が展開される。
苦痛に耐えなければならない時もある。
しかし、窓の外にある絶景が、そこでしか絶対に味わえない心地よさを見せてくれる。
雲の上には、晴れた空が広がっている。
とても穏やかな世界が広がっている。