こんにちは🎵
お心と向きあいよりそう岡崎市納棺師、したくや縁です
「残していけないのは後悔
残してさしあげるのは思い出」
【おしたく日記】
本日もエピソードを綴ります
お伺いすると見覚えのあるお宅
担当さんからは
「ちょうど丸っと一年前だよ
この前はおばあちゃんで今回はおじいちゃんね
お家の人が話したがっているから聞いてあげて~」と
ご挨拶をし、玄関を開けると
そこには見覚えのある方々が笑顔でお出迎え
「一年前はおばあちゃんでお世話になりました
また同じ方が来てくれるって聞いて嬉しくってね」と
担当さんから聞いていた通りお話が次から次へと
ご家族が私に伝えたかった事
それは数字のミラクル
おばあちゃんとおじいちゃん
お通夜の日付が同じでした
(おじいちゃんのお通夜は翌日)
「すごいと思わない?
一年365日あるのに全く一緒って
亡くなった日は違うんだけどね
友引があったから同じになったの」
「まあご縁が強いんでしょうね」
「仲良しだったからね
これからもずっと法事も一緒よ~」
和気あいあいな雰囲気でおしたくを進め
みなさんと一緒にお召し替えを
ラフなシャツにズボンとジャケット
「いつものカラオケ行くときみたいになった」
「そうそう、いつもこうだったよね」
「カラオケお好きだったんですか?」
「もう大好きでね~、よく歌いに行っとっただよ」
そのお洋服で歌っているお写真を見ながら
みなさん思い出して笑顔、笑顔
お通夜は明日
私はおひとつご提案を
「まだお時間たくさんありますから
紙とかでマイク作ってあげられそうですか?
お好きだったならお顔元に飾ってさしあげましょう」
「おお」一斉に驚きの声
「あなた、なんてすごいヒラメキなの
おじいさん聞いて、絶対喜んでるわ
やっぱりあなたに来てもらって大正解よ」
「何か芯、あったかしら?」
早速材料探し
お家あるある
トイレットペーパーとラップの芯がいくつか見つかり
ああして、こうしてと作戦会議が始まり
「あのさ、マイク持たせてやりたいだけど…
そういうこともできる?」
「はい、先ほど指先までほぐしておいたので大丈夫かと」
「じゃあ、今夜マイク作って…」
「あ申し訳ないですけど、みなさんでは難しいかと
持てせてさしあげるなら私のいるうちに」
「じゃあ、急いで作るから待っててくれる?」
とは言っても、さあ、どう作りましょうと話していると
またまたミラクル
ちょうどお孫さんがお帰りになり
聞けば幼稚園の先生だと
まさに救世主
私のおしたくの間にササッと作り上げ
よく見たら黒い紐でコードまで再現されて
「ちょうどいいのがあったから」と
お家あるある
お棺の中でマイクの持ち具合を調整し
さっきのお写真にできるだけ近づけて
おじいちゃん、お棺の中でも歌ってるよう
その方らしいお別れを考え、工夫する
これからも、まだまだできること探し提供していきますよ~
お心と向きあいよりそう納棺師 したくや縁
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