ピンク・フロイド・アンソロジー | 空想俳人日記

ピンク・フロイド・アンソロジー

 実は、この本を巡って本屋探ししてたのじゃあ、ないのよねえ。特集「ピンク・フロイド『狂気』50周年」なる『レコード・コレクターズ5月号』の特集が読みたくて。
 あちこちの書店を巡って、やっと見つけた特集「ピンク・フロイド『狂気』50周年」なる『レコード・コレクターズ5月号』。
 ところがだ、そこに『ピンク・フロイド・アンソロジー』という本も見つけた。どうやら、ミュージックマガジンが『レコード・コレクターズ5月号』の特集に「ピンク・フロイド『狂気』50周年」を組むのにあたって、これまでのミュージックマガジンやレコードコレクターズでのピンク・フロイド記事を再編集している本もあったのよ。
 これ、どれも読んだことはない記事で満載。片や、特集「ピンク・フロイド『狂気』50周年」は、『狂気』に対してのコメントがたかだか数十ページ。
 こいつは、これまでのミュージックマガジンやレコードコレクターズでのピンク・フロイド記事を再編集というわけだが、それ等を読んでいないボクとしては、この『ピンク・フロイド・アンソロジー』を買うことにしたのだ。
 これで、ボクのピンク・フロイドと共に生きた人生を振り返りたいな。




 ボクがピンク・フロイドと出会ったのは、中学生だった。小学校まで、邦楽やグループサウンズを聴いていた自分に転機が訪れるのは、中学に入っての深夜放送だ。洋楽がたくさん流れる中、S&Gも知り、長いファンであったよ。
 でも、衝撃的だったのが、ピンク・フロイドの『原子心母』だ。それまで、ロックを聴いていないので、ボクにとっては、『原子心母』がロックとの出会いだ。
 入手した本『ピンク・フロイド・アンソロジー』でも、これがきっかけのピンク・フロイド入門があったという方もおられるが、その方は、他のロックも聴いていたので、違和感を覚えたそうな。私は逆に、これがロックの入門なので、ほかのクリームやツェッペリンは、メチャ単純で詰まんなかった。
 そのあと、ピンク・フロイドをリアルタイムで追い始めながら、シド・バレットの時代にも戻りながら鑑賞した。そして、リアルタイムで発表されたのが、『おせっかい』だ。とくに「エコーズ」という曲。これで、私は、完全にピンク・フロイドの虜になった。もちろん、その後の『狂気』や『ザ・ウォール』も素晴らしいが、『おせっかい』の「エコーズ」は私の音楽人生を変えた。
 今回の本では、かつての記事だけど、御三方が対談されてるけど、いいこと言ってます。
 ただ、一人ひとりは勝手な主張、特に、音楽に関しては殆ど主観だと思うので、どんな意見も許せます。ただ、私が音楽を演奏したり曲を作ったりしてるせいでしょうか、そういうことに従事されていない評論家さんが述べていることには、結構カチンとくることが多くて、「創作する左岸を知らない人間が右岸で言いたい放題するなよな」って思ってしまいます。
 だがあ、許しちゃうよ、いろんな意見あっていいよねえ、なんせ、音楽は好みだから。
 今回入手した本にも、そういう人がいろいろお喋りしてますが、ピンク・フロイドがいかに凄いプログレロックだったのか、と感銘。
 あと、同じスタンスでプログレに大好きなクリムゾンやイエスがいますが好きになったのは成人になってからだから。そちらのボクの歴史は浅いかな。あと、その前、成人になる前には、チック・コリアにも浸ったから、ボクにとって、チックもプログレも、同じ、音楽で好きな人たちだよ。でも、教授同様、バッハやドビュッシーを筆頭とするクラシックも好きだし。音楽は何でも好きだ。

 ところで、音楽そのものとは外れるけど、ロジャー・ウォーターズと残り3人とのいざこざ、まあ、ロジャーからすれば、「俺が抜けたら、もうピンク・フロイドじゃねえ」、分からんでもないけど、喧嘩して欲しくなかったよねえ。訴訟まで行ったって、知らなんだけど。確かに、『狂気』あたりから、ロジャーのピンク・フロイドだと思うよ。でも、ボクは、どっちかってえと、デイヴ・ギルモアのギターが好きだし、『ザ・ウォール』以降の『鬱』や『対』もデイヴのギターのお陰とともに、ニックのドラム、リックのキーボードは、まさにピンク・フロイドだもんねえ。
 ぐぐんと程度の低い手前味噌な話になるけど、高校の時に、「いちごミルク」ってバンド作ったんだけど、途中で仲間割れしてね、ボクともう一人のギターで「いちごミルク・セカンド」、残りの連中で「いちごクリーム」というグループ名、名乗ったよ。こっちの方が、ピンクよりも素直でしょ。あと、最近では、オカリナ二人にボクが途中ギター伴奏で加わった「さぼてん」というグループは、オカリナ一人がソロ活動及びいろいろな人とのコラボ始めた際に、残ったオカリナとボクは、「AMI」という名を名乗った。これのが賢明でしょ。
 はい、失礼しました。

 そんなわけで、やっぱ、小・中・高・大と、いろいろ学ぶ時期に耳にした音楽は、いつまで経っても忘れない。音楽は、どんな学問よりも、私を育ててくれたし、守ってもくれたよ。




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