グループサウンズ
いやあ、ボクにとって、人生は芸術だ、音楽だ、そんなきっかけとなった本が出ましたねえ。
なんせ、ボクの音楽とのかかわりをいきなり深めたのは、グループサウンズでした。
それまでも、普通にテレビで歌謡曲は楽しんでいたのですが。それが、最初はどのグループが忘れましたが、グループサウンズがテレビに出てきたとき、ボクは一緒に演奏したくてギターを手にしたのです。箒というギターです。
テレビに向かいながら、箒を抱えて一緒に演奏しました。小学生の頃です。ボクにとって、音楽は聴くモノから演奏するモノになりました。
実は、小学校の同級生に、エレキギターを安く売ってくれる、そんな人がおりました。当時、ボクは優等生で、親にも楯突かない、ずっと反抗期もない、いい子だったのですが、
「友だちがエレキギターを売ってくれる。安いんだよ」と言ったら、猛反対されました。エレキは当時は、不良の道具だったんでしょうね。ボクは、テレビでGS(グループサウンズ)見てて、全然、不良の印象はなかったのですが。
いい子だったので諦めました。でも、ボクが音楽で、聴くだけじゃなく、演奏したいと思ったのは、GSのせいです。
結局、中学に入って、親がギターを買ってくれました。エレキじゃなく、クラシックギターですけど。
そのクラシックギターでGSを演奏したかといえば、GSは、あっという間に衰退し、そのギターでよく弾いてたのは、フォークソング。吉田拓郎が広島から出てきた時代でした。ボクにとって、ギターを弾く、それはGSではなくてもいいので、フォークに染まっていきました。
その後、中学時代に深夜放送のラジオのおかげで、洋楽に嵌ったのですが。ロックにカブレたのが、クリームやツェッペリンじゃなく、プログレのピンクフロイド。しかも、最初に買ったアルバムは「原子心母」。これは、ボクが演奏するレベルではありません。
そして、高校では、クラシックやジャズ・フュージョンに嵌り、今日に至る。
この本では、当時のGSの面白いエピそードもいっぱい書かれてますが、当時既に音楽面でしっかり確立されてた近田さんが書かれてるので、いろいろなバンドに対し、「がっかりした」とか「これはムード歌謡じゃん」とか、マイナーなことも書かれてますが、ボクとしては、近田さんみたいに大人なれしていない小学生、どんな音楽も新鮮で、ボクは、GSの歌がムード歌謡であろうが、演歌であろうが、全てを受け入れちゃいました。
そういう意味で、以下の章では、内容よりも、ボクの当時から好きな曲にスポットを当てますね。
【第1部】近田春夫によるグループサウンズ論
プロローグ まず、エレキありき
最初は、加山雄三や寺内タケシのエレキがあった。それは、ベンチャーズの流れ。これと、GSは、音楽性では、あんまし関係ないと思うけど、バンド構成という点では、似てるかな。
そして、以下、近田さんが、GSの面々の酷評したり、所詮は「日本の歌謡曲じゃん」言ったりしてますが、近田さんが、当時すでに、音楽に関して演奏・批評も優れた人だったから言えることであって、ボクなんかは、まだ小学生。ロックっぽいであろうが似非歌謡曲であろうが、グループサウンズの楽曲はオリジナル、職業作家関係なしに受けいれて、いろいろ楽しんだのです。
近田さんとは違う視点で、各章の、グループを紹介します。
第1章 ザ・スパイダース
「風が泣いている」
近田さんも何も言っていないけど、ハマクラ作品の中でも飛びぬけてると思う。
第2章 ブルー・コメッツ
「青い瞳」
近田さんは、このグループを「ブルーシャトウ」一発屋だと言っているが、この曲や「マリアの泉」「北国の二人」も含め、井上忠夫さんは素敵な作曲者だと思う。橋本淳さんの詩もいい。
演奏の時の、前奏や間奏をサックスやフルート吹いて歌っちゃうのがカッコよかった。それを、今AMIでは、みっちゃんがやってる、オカリナで。なんと。
第3章 ザ・タイガース
「廃墟の鳩」
これは、作詞が山上路夫、作曲が村井邦彦らしい楽曲。トッポ起用ならではの楽曲じゃないかな。「花の首飾り」も好きだけど。
第4章 ザ・テンプターズ
「神様お願い」
これ、松崎由治が作詞作曲ならではの楽曲なんだよねえ。彼のギターも素敵だよなあ。
第5章 ザ・ゴールデン・カップス
「長い髪の少女」
ごめん。これくらいしか、知らん。
第6章 ザ・ジャガーズ
「君に会いたい」
ゴメン。これくらいしか知らん。
第7章 オックス
「ガールフレンド」
これじゃなくてもいいけど、筒美京平・橋本淳コンビだねえ。メインボーカルよりも赤松愛の動きが気になる。
第8章 ザ・ワイルド・ワンズ
「夕陽と共に」
オリジナリティあるグループだけど、有名な「思い出の渚」よりもドラマーの植田さんが太鼓叩きながら歌う歌が好きだったなあ。
第9章 ヴィレッジ・シンガーズ
「バラ色の雲」
いいですねえ、筒美京平・橋本淳コンビ。
エピローグ 忘れがたきバンドの数々、そしてGSの終焉。
ザ・ダーツというグループの「ケメ子の歌」という歌がありましたね。
【第2部】近田春夫による対話篇
第10章 瞳みのる&エディ藩 2大グループの内側から見たGS
タイガースのメンバーのきっかけが麻雀だったとは・・・。
第11章 作曲家・鈴木邦彦に根掘り葉掘り
そうだよね、たくさん作ると、自分の曲でも覚えがないって、あるよねえ。
【第3部】近田春夫が選ぶGS10曲
ザ・ダイナマイツ「恋はもうたくさん」
ザ・ジャガーズ「ダンシング・ロンリーナイト」
オックス「ダンシング・セブンティーン」
ザ・ジャガーズ「星空の二人」
ゴールデンカップス「本牧ブルース」
ゴールデンカップス「いとしのジザベル」
ザ・モップス「朝まで待てない」
ザ・テンプターズ「忘れ得ぬ君」
ザ・スパイダース「太陽の翼」
ザ・スパイダース「ノー・ノー・ボーイ」
ザ・ダイナマイツ「恋はもうたくさん」以外は、みんな知ってる。あ、「恋はもうたくさん」はB面かあ。
【附録】下井草秀が選ぶGS10曲
ザ゙・ダイナマイツ「トンネル天国」
ザ・レンジャーズ「赤く赤くハートが」
ザ・ジェノバ「サハリンの灯は消えず」
ザ・ガリバーズ「赤毛のメリー」
アダムス「旧約聖書」
ザ・リード「悪魔がくれた青いバラ」
ザ・ブルーインパルス「メランコリー東京」
ズー・ニー・ヴー「ひとりの悲しみ」
PYG「自由に歩いて愛して」
ザ・ファントムギフト「ハートにOK」
ザ・ダイナマイツとズー・ニー・ヴーとPYG以外は、知らんなあ。でも、みんな面白い。ちなみに、PYGの「自由に歩いて愛して」、これと「花・太陽・雨」、凄い曲だと思ったなあ。PYGは、もっと受け入れられるべきだったと思う。
以上です。
グループサウンズ posted by (C)shisyun
なんせ、ボクの音楽とのかかわりをいきなり深めたのは、グループサウンズでした。
それまでも、普通にテレビで歌謡曲は楽しんでいたのですが。それが、最初はどのグループが忘れましたが、グループサウンズがテレビに出てきたとき、ボクは一緒に演奏したくてギターを手にしたのです。箒というギターです。
テレビに向かいながら、箒を抱えて一緒に演奏しました。小学生の頃です。ボクにとって、音楽は聴くモノから演奏するモノになりました。
実は、小学校の同級生に、エレキギターを安く売ってくれる、そんな人がおりました。当時、ボクは優等生で、親にも楯突かない、ずっと反抗期もない、いい子だったのですが、
「友だちがエレキギターを売ってくれる。安いんだよ」と言ったら、猛反対されました。エレキは当時は、不良の道具だったんでしょうね。ボクは、テレビでGS(グループサウンズ)見てて、全然、不良の印象はなかったのですが。
いい子だったので諦めました。でも、ボクが音楽で、聴くだけじゃなく、演奏したいと思ったのは、GSのせいです。
結局、中学に入って、親がギターを買ってくれました。エレキじゃなく、クラシックギターですけど。
そのクラシックギターでGSを演奏したかといえば、GSは、あっという間に衰退し、そのギターでよく弾いてたのは、フォークソング。吉田拓郎が広島から出てきた時代でした。ボクにとって、ギターを弾く、それはGSではなくてもいいので、フォークに染まっていきました。
その後、中学時代に深夜放送のラジオのおかげで、洋楽に嵌ったのですが。ロックにカブレたのが、クリームやツェッペリンじゃなく、プログレのピンクフロイド。しかも、最初に買ったアルバムは「原子心母」。これは、ボクが演奏するレベルではありません。
そして、高校では、クラシックやジャズ・フュージョンに嵌り、今日に至る。
この本では、当時のGSの面白いエピそードもいっぱい書かれてますが、当時既に音楽面でしっかり確立されてた近田さんが書かれてるので、いろいろなバンドに対し、「がっかりした」とか「これはムード歌謡じゃん」とか、マイナーなことも書かれてますが、ボクとしては、近田さんみたいに大人なれしていない小学生、どんな音楽も新鮮で、ボクは、GSの歌がムード歌謡であろうが、演歌であろうが、全てを受け入れちゃいました。
そういう意味で、以下の章では、内容よりも、ボクの当時から好きな曲にスポットを当てますね。
【第1部】近田春夫によるグループサウンズ論
プロローグ まず、エレキありき
最初は、加山雄三や寺内タケシのエレキがあった。それは、ベンチャーズの流れ。これと、GSは、音楽性では、あんまし関係ないと思うけど、バンド構成という点では、似てるかな。
そして、以下、近田さんが、GSの面々の酷評したり、所詮は「日本の歌謡曲じゃん」言ったりしてますが、近田さんが、当時すでに、音楽に関して演奏・批評も優れた人だったから言えることであって、ボクなんかは、まだ小学生。ロックっぽいであろうが似非歌謡曲であろうが、グループサウンズの楽曲はオリジナル、職業作家関係なしに受けいれて、いろいろ楽しんだのです。
近田さんとは違う視点で、各章の、グループを紹介します。
第1章 ザ・スパイダース
「風が泣いている」
近田さんも何も言っていないけど、ハマクラ作品の中でも飛びぬけてると思う。
第2章 ブルー・コメッツ
「青い瞳」
近田さんは、このグループを「ブルーシャトウ」一発屋だと言っているが、この曲や「マリアの泉」「北国の二人」も含め、井上忠夫さんは素敵な作曲者だと思う。橋本淳さんの詩もいい。
演奏の時の、前奏や間奏をサックスやフルート吹いて歌っちゃうのがカッコよかった。それを、今AMIでは、みっちゃんがやってる、オカリナで。なんと。
第3章 ザ・タイガース
「廃墟の鳩」
これは、作詞が山上路夫、作曲が村井邦彦らしい楽曲。トッポ起用ならではの楽曲じゃないかな。「花の首飾り」も好きだけど。
第4章 ザ・テンプターズ
「神様お願い」
これ、松崎由治が作詞作曲ならではの楽曲なんだよねえ。彼のギターも素敵だよなあ。
第5章 ザ・ゴールデン・カップス
「長い髪の少女」
ごめん。これくらいしか、知らん。
第6章 ザ・ジャガーズ
「君に会いたい」
ゴメン。これくらいしか知らん。
第7章 オックス
「ガールフレンド」
これじゃなくてもいいけど、筒美京平・橋本淳コンビだねえ。メインボーカルよりも赤松愛の動きが気になる。
第8章 ザ・ワイルド・ワンズ
「夕陽と共に」
オリジナリティあるグループだけど、有名な「思い出の渚」よりもドラマーの植田さんが太鼓叩きながら歌う歌が好きだったなあ。
第9章 ヴィレッジ・シンガーズ
「バラ色の雲」
いいですねえ、筒美京平・橋本淳コンビ。
エピローグ 忘れがたきバンドの数々、そしてGSの終焉。
ザ・ダーツというグループの「ケメ子の歌」という歌がありましたね。
【第2部】近田春夫による対話篇
第10章 瞳みのる&エディ藩 2大グループの内側から見たGS
タイガースのメンバーのきっかけが麻雀だったとは・・・。
第11章 作曲家・鈴木邦彦に根掘り葉掘り
そうだよね、たくさん作ると、自分の曲でも覚えがないって、あるよねえ。
【第3部】近田春夫が選ぶGS10曲
ザ・ダイナマイツ「恋はもうたくさん」
ザ・ジャガーズ「ダンシング・ロンリーナイト」
オックス「ダンシング・セブンティーン」
ザ・ジャガーズ「星空の二人」
ゴールデンカップス「本牧ブルース」
ゴールデンカップス「いとしのジザベル」
ザ・モップス「朝まで待てない」
ザ・テンプターズ「忘れ得ぬ君」
ザ・スパイダース「太陽の翼」
ザ・スパイダース「ノー・ノー・ボーイ」
ザ・ダイナマイツ「恋はもうたくさん」以外は、みんな知ってる。あ、「恋はもうたくさん」はB面かあ。
【附録】下井草秀が選ぶGS10曲
ザ゙・ダイナマイツ「トンネル天国」
ザ・レンジャーズ「赤く赤くハートが」
ザ・ジェノバ「サハリンの灯は消えず」
ザ・ガリバーズ「赤毛のメリー」
アダムス「旧約聖書」
ザ・リード「悪魔がくれた青いバラ」
ザ・ブルーインパルス「メランコリー東京」
ズー・ニー・ヴー「ひとりの悲しみ」
PYG「自由に歩いて愛して」
ザ・ファントムギフト「ハートにOK」
ザ・ダイナマイツとズー・ニー・ヴーとPYG以外は、知らんなあ。でも、みんな面白い。ちなみに、PYGの「自由に歩いて愛して」、これと「花・太陽・雨」、凄い曲だと思ったなあ。PYGは、もっと受け入れられるべきだったと思う。
以上です。
グループサウンズ posted by (C)shisyun