「アウトラインステッチで曲線を刺すときに、どうすれば綺麗に刺せますか」
というご相談をいただきました。
アウトラインステッチは、線を引くようなシンプルなステッチですから、なめらかに綺麗な線を描きたいですね。
アウトラインステッチで綺麗なカーブを描くには、
ずばり
下絵をキレイに書きましょう
え~っ
と、思われるかもしれませんが、これ、かなり重要なことなんです。
まず、「アウトラインステッチのやり方」を読んでみてくださいね。
アウトラインステッチは、下絵として描いた線の上をなぞり、線をそのまま糸で表現するステッチです。
なので、最初に描いた「線」がテキトーだと、できあがりの「線」もテキトーになってしまうんです。
なので、まず「こうあってほしい」と思う「線」を丁寧に描きましょう。
続いてステッチそのもののコツです
実際にやってみましょう。
こんな風に端からどんどん線の上をなぞっていきましょう。
針目の長さは、3本取りで3~5㎜、4本取りで6~8㎜、6本取りで10mmぐらいです。
ゆったりした大きなカーブを刺す時は、直線を刺すのと同じように刺してください。
もちろん、下絵の「線」の上に真っ直ぐ針を出し入れしましょう。
ポイントになるのはカーブと針目の関係性です。
急な細かいカーブのところでそれまでと同じように刺すと、下のようになってしまいます。
糸が中の方に寄ってしまって下絵の線が見えていますね。
下絵のカーブに対して針目が大きすぎるので、糸が線の上に乗っていないのです。
こうなるのを防ぐには、急カーブを回るときに徐々に針目を小さくするといいですよ。
少しほどいてやり直しましょう。
ここまでの針目は一針7~8㎜です。
ここから徐々に針目を小さくしていきます。
最後の方の急カーブの部分は、一針が3~4㎜になっています。
できあがりを拡大するとこんな感じです。
ちゃんと線の上に糸が乗っているでしょ
裏から見ると、針目が徐々に小さくなって、半分ぐらいになっているのがよくわかります。
アウトラインステッチで曲線を描くコツは、
1.下絵をキレイに描く
2.急なカーブを刺すときは、少し手前から徐々に針目を小さくする
この2点です。
少し気をつけて刺すだけでずいぶんできあがりが違いますので、試してみてくださいね
刺繍作家・刺繍講師
ミハル