皆さん、こんにちは!

 

フランス人との国際結婚によって、

現在はフランス在住のshishoeです。

 

 

 

 

 

オリンピックの影響もあって、

最近は、柔道に関するYouTubeの動画をよく見ます。

 

 

 

東京オリンピック金メダリスト:ウルフ選手と、

Youtuber:ドンマイ川端さんの動画にハマっていますが、

 

中でも、

 

柔道には、技のかけ方が数えきれないくらいあって、

センスのある人だけが勝つスポーツではない

 

という話が印象的でした。

 

 

 

 

具体的に言うと、

 

足がめちゃくちゃ速い

 

とか、

 

跳躍がものすごい

 

とか、そうゆうところでの勝負ではなく、

 

感覚を大事にしながらも

膨大な数の技の中から戦い方を考えて勝負する

 

のが柔道だ、という話でした。

 

 

 

 

 

この話を聞いたとき、

なんとも表現が難しいですが、

 

細部まで考えが張り巡らされている

 

というか、

 

表面的な何かだけにとどまらず、奥深い感じ

 

が、日本っぽいと私は思ったんですよね。

 

 

 

無理やりに意識しなくとも、

 

より繊細で緻密な作業を丁寧にできる感じ

 

が、日本っぽいなぁと思ったんです。

 

 

 

私は、こうゆう側面を、

 

美しい

 

と素直に思うし、

無くなって欲しくないと思います。

 

 

 

 

 

でも、今の生活において、

こうゆう感性を共有することは正直難しいです。

 

 

それ故に、少し寂しくなることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

例えば夫とのエピソード。

 

 

 

ある日、

 

ひらがなとカタカナだけでも文章は書けるのに、どうして漢字を使うの?

 

と質問されました。

 

 

 

私なりの答えは、

  • ひらがな・カタカナ・漢字をバランスよく使わないと読みにくい(相手に伝わりにくい)
  • 言いたいことや意見を、よりダイレクトに伝える(漢字を使う事で緊急性を強調できたりする)
  • 自分のインテリジェンスを示す1つの方法
  • 相手に対する敬意を表すため
ざっくりこのあたりでしたが、

夫としてはイマイチ腑に落ちないようでした。
 
 
 

 
更には、フランス語の先生とのエピソード。
 
 
ある日、
 
''ありがとう''の発音は1つだけなのに、
書き方はなぜ3通りもあるの?
 
と質問されました。
 
 
 
 
 
私なりに、
夫に回答した時と同様のことに加え、
 
お礼を言う相手と自分との、
関係性(距離感)が影響しているかもしれない
(目上の方や初見の方に漢字を使ってお礼を言う場合が多いので)
 
と説明したところ、
 
…でも、発音は一緒じゃん?
 
と、堂々巡り。
 
 
 
 
 
 
よくよく考えれば、
フランス語も英語も、
使うのはアルファベットのみ。
 
 
相手に応じて語彙や表現方法を変えることはあっても、
文字を変えることはしません。
 
 
 
 
 

 

それもあってか、

なんか上手く言えないですが、

 

日本では無意識のうちに使っている

 

繊細な感覚というか、

感性みたいなもの

 

が伝わらないんですよね。

 

 

 

 

 

以前、この記事⇓でも触れましたが、

 

 

 

例えば、

 

人の話を聞くために静かにしていたのに、

  • 臆病
  • シャイ
  • 大人しい
と、勝手に断定されてしまうことは、
フランス生活の中でよくあります。
 

 



 

 

もちろん、


受け取る側の性格や価値観の違いが影響するでしょうが、

 

相手を尊重するための配慮

 

が気付かれないというか、

 

繊細な感覚というか、

感性みたいなもの

 

が、やっぱり伝わらない印象を受けます。

 

 

 

 

 

 

詰まるところ、私は、

 

たとえ日本を離れて暮らしていても、

 

こうゆう繊細な感覚や、

あやゆることを考えるときの深さ

 

は、失いたくないなぁと思います。

 

 

 

 

実際には、

こうゆう文化的な側面にも一長一短があり、

 

疲れる…

 

と感じて嫌になるときもありますが、

 

この側面を知っていると知らないでは、

 

感性の幅や考えられることの深度に差が出る

 

とも思います。

 

 



 

どちらが良い悪いの話ではなく、

日本人としてこの側面を学べて、

 

ラッキーだったな!

 

と、私は思うのです。