ABBA、アバの復活、クリスマスソング、リトル・シングス、アバター、チェリーセージ、ハッピーニューイヤー、ユニセフ、スウェーデン、ストロガノフ、ロック、ポップス、洋楽。
 
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各コラムで紹介した曲目リストは、「目次」で…

  

あの曲や動画はどこ… 音楽家別作品

 

*今後の予定曲

 

音路(65) アバイバル【3】

音楽をありがとう! 音楽にありがとう!



◇音楽家の幸せ

前回コラム「音路(64)アバイバル【2】クイーンは舞い降りる」では、アバの活動期間約10年間の数々のヒット曲の一部や、楽曲「ダンシング・クイーン」のこと、スウェーデンのリアル・クイーンのことなどを書きました。

今回は連載の三回目で、最終回です。
解散後の彼らのことや、前回紹介しませんでしたが、クリスマスの日に似合うアバの代表曲をご紹介したいと思います。
今回も、ミュージシャンらのお名前の敬称は、便宜上、省略させていただきます。

* * *

人間社会の中で、唯一、完全に平等なことは、皆、確実に一年ずつ年齢を重ねていくことですね。
それが、寂しいことなのか、うれしいことなのか、そうあるべきものなのか、それは各個人の考えるところでもありますね。

1970年代の世界の音楽界を代表するミュージシャンの一組がこのアバですが、彼らが残した多くの楽曲は、解散後から現在まで、当時からのファンはもちろん、多くの若い世代の者たちにも、愛、勇気、夢を与え続けています。
そのようなミュージシャンは、それほど多いわけではありませんね。

今現在、70歳台になった4人のメンバーたちは、みな元気に音楽にたずさわってくれています。
ほぼ生涯の全般を、音楽に捧げたような人生かもしれませんね。

今回は、4人が40年ぶりに再び結集し、アバとして復活し、新たな楽曲を残してくれました。
全世界の多くの人々が、世代を越えて、その復帰を称賛し、その楽曲の素晴らしさを実感しています。
ある意味、ミュージシャンとしての「幸せな人生」なのかもしれませんね。

* * *

女性を応援するような歌詞の楽曲を、たくさん残した彼らです。
どれだけ多くの女性たちに、勇気を届けてくれたことでしょう。

年齢とともに、演奏力や歌唱力が衰えるのは、まさに生きものたちの宿命…、でも、いろいろなかたちで、愛や勇気を届け続けることはできます。
彼らには、音楽家の生き方、音楽の芸術性や可能性など、多くのものを私たちに見せてくれている気がします。

このような年齢の重ね方ができたら、みな、人はうれしいのかもしれませんね。
楽しいのかもしれませんね。
満足できる人生なのかもしれません。

ともあれ、私は、私自身の生涯のうちの50年以上を、アバの音楽と一緒に過ごせていることを、たいへん幸せに思っています。



◇年齢を重ねるのも悪くない…

今回のコラムも、前回に引き続き、歌詞内容からキーになる部分だけを抜き出し、歌詞内容の概要を紫色の文字で表記いたします。
前回書きましたら、どんな内容の楽曲なのかが端的につかめてよかったというご意見を多く頂戴し、ありがとうございました。
今回も、端的にニュアンスを紹介するため、私の意訳や解釈で書いています。

下記の楽曲の歌詞概要…

私たちが、これまで してきたことは夢だったの?
いいえ、私たちが今するべきことは、それは、音楽が流れている時間は踊ること…、しっかり踊ることなの…。
必死にがんばってきたのに実現できなかったことや、年月とともに昔と変わっていってしまったことは、私たちには、どうしようもないこと…。
誰のせいでもないの…。
「終わった」と思ってもいいの… でも、音楽が流れている時間だけは、昔のように、私たちは踊り続けるのよ。
これがお別れのダンスだったとしても、私は、あなたをいつまでも忘れないわ。


ちょっとホロッときそうな歌詞内容ですが、この楽曲は1974年の曲です。
2021年の今、アバを振り返りながら、この歌詞の楽曲を聴くと、当時とは、別の聴こえ方がしてきますね。
年齢を重ねることは、けっして悪い事ばかりではない気がしてきます。
人生を振り返ることは、けっして無駄なことではない気がしてきます。
この楽曲「ダンス」も、年月を重ね熟成するのかもしれませんね。

♪ダンス

 


◇離婚と解散後のメンバーたち

ここで、解散後の彼らの姿の映像を、少しだけご紹介します。

まずは、女性ボーカルのひとり、アグネッタから…。
アグネッタは、アバ解散後の80年代も、次々にシングル曲を出し続け、「ダンシング・クイーン」としての貫禄を見せつけましたね。
母国のスウェーデンはもちろん、ヨーロッパでは人気をしっかり維持していました。
メンバー4人の中で、解散後に、もっとも活発な音楽活動を行なっていたのは彼女だったように感じます。

1985年の楽曲…
♪I Wont Let You Go

 

米国のロックバンド「シカゴ」のボーカルのピーター・セテラとの、1988年のデュエット曲…。
♪ I Wasn't The One

 

2004年の54歳(解散から22年後)の時のお姿…
♪When You Walk in the room

 

90年代以降は、活発なステージ活動は行なっていませんでしたが、2013年、アグネッタが久しぶりに、90年代に大人気だった英国ポップグループ「テイク・ザット」のメンバーであるゲイリー・バーロウとデュエットした楽曲で、久しぶりに人前のステージの場に戻って来ました。
その楽曲が、「I Should've Followed You Home(戻れない二人)」です。
たしかに、この2013年には、「アバ」も「テイク・ザット」も解散し消滅していますので、戻る場所はありませんね。
この楽曲当時は、アグネッタは63歳。

本当にあなたなの…?
あなたは、まるで昔のまま…。
どう…元気だった?
いろいろ お話し聞かせてよ…。


という歌詞内容で始まる歌ですね。

「でも、私はあなたを家に帰らせるべきではなかった」という歌…
♪戻れない二人

 

同2013年の歌唱です。
♪The one who loves you now

 

下記の映像は、1987年にアグネッタがソロで発表した楽曲にあわせて、2020年までの彼女の姿が入った映像です。
♪Maybe It Was Magic

 

アバは、メンバー4人の誰ひとりが欠けてもアバには見えてきませんが、このアグネッタの存在感は特に際立っていたかもしれませんね。

* * *

次は、もうひとりの女性ボーカルのフリーダです。
前々回のコラムでは、彼女の、個性豊かで、明るくユニークな一面のことを書きましたが、彼女もこのグループでは非常に重要な役割であっただろうと感じます。

彼女は、ベニーとの離婚とアバの解散の後、1992年に三度目の結婚をします。
お相手は、ドイツ貴族のロイス家の一族の方でした。
残念ながら、現在は、ご主人と息子さんは他界されています。
彼女は、ドイツ貴族のプリンセス称号をお持ちだと聞いています。

彼女は、2004年に、英国ハードロックバンド「ディープ・パープル」のメンバーだったジョン・ロードのアルバムにボーカル参加しています。
それが、この映像です。
彼女はこの時、59歳。
歌唱力が衰えていませんね。

ジョン・ロードは、この時63歳…いい味が出ていますね。
でも、彼は2012年に他界されています。

♪The Sun Will Shine Again

 

下記の映像は、フリーダの2018年の映像を含む、彼女のヒストリー映像です。
この曲の原曲は、アバの1980年のアルバム「スーパー・トゥルーパー」に入っていた曲です。

私はあなたの歌。
私はあなたの音楽。
私に歌い続けさせて…。
そう、アンダンテでいいの。
ゆっくり一緒に生きていきましょうよ。


と歌う楽曲です。
「アンダンテ」とは、音楽用語で、ゆっくり歩くくらいの、ゆったりとした音楽速度を指示する用語です。

ノルウェーで生まれ、スウェ―デンで育ち、歌手のオーデションを勝ち抜き、アバとして世界のトップ歌手の仲間入り、離婚と解散を経て、ドイツの貴族となった、まさに激動の人生を送っている彼女ですね。
彼女の今の願いは、アンダンテ…?

♪アンダンテ・アンダンテ

 

* * *

フリーダとビョルンが、2014年に語ります…
映像

 

アグネッタとビョルンが、2013年に語ります…
映像

 

* * *

2021年のビョルンとベニーの映像です。
映像

 

楽曲「木枯らしの少女」から約半世紀!
音楽の歴史に残る名コンビですね。
アバ解散後、二人とも、プロデューサー、作曲家、舞台音楽の統括者などで活躍中です。

ビョルンの、当時からの、にこやかな笑顔でものを語る姿は変わっていませんね。
ビョルンは、2020年から、著作権協会国際連合(CISAC)の、えっらい会長さん。

ベニーは、今 すっごい馬主…。
ピアノのソロ演奏も活発にされています。

* * *

2021年のアバの新作のレコーディング風景… ミュージシャンに歴史あり!音楽に歴史あり!
4人とも、お元気でなにより!
映像

 

* * *

何となく、アバは、解散後も、ずっと終わっていなかったような気がしてきてしまいます。
メンバー4人とも、なんと素敵な年齢の重ね方なのでしょう。
それにしても、メンバーみな、音楽とともに生き続けておられますね。

今回40年ぶりに復活したアバの音楽活動は、来年2022年も続きます。
アバの4人の若々しい姿をデジタル・アバターとしてよみがえらせ、デジタル技術を駆使した革新的なコンサート「ABBA Voyage(アバ・ヴォヤージ」を開催する予定だそうです。
さて、どのような内容になるのでしょうね。

* * *

下記の映像の中には、2016年に4人がステージに集結した時の映像が入っています。
楽曲は、1980年のアルバム「スーパー・トゥルーパー」に入っていた曲です。

私たちはケンカし、仲直りし、いろいろなものを分かち合う…。
昔からの古い友人同士がそうであるように…。


♪ザ・ウェイ・オールド・フレンズ・ドゥ

 

ここで、アバの楽曲をクラシック音楽調で…

♪ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのアバ演奏

 


◇賢者からの贈りもの

今回のコラムは、私が、時折、アメーバブログでコラボ企画をさせて頂いています、やはりアメブロのブロガーの翠(すい)さんにご協力をいただきました。

私は、季節の花々はもちろん、盆栽や多肉植物を含め、植物全般を非常に好きなのですが、とにかく花の名前をなかなか覚えません。
正確には、なかなか覚えられません。
おまけに、育てるのが下手で、すぐにダメにしてしまいます。

今回、11月頃に、田園地帯などでよく見かけます、まさにクリスマスのサンタさんのような色あいの、紅白の小さな花の名前を、翠さんにお尋ねしました。
その花は「チェリーセージ」だと教えていただきました。
冒頭写真の左側の紅白色の花です。

「ソーセージ」のような不思議な名前で、少し笑ってしまいました。
名前をまた忘れてしまわないうちに、少し調べてみようと思い立ち、調べてみましたら、それはそれは不思議は「賢者の花」でした。

* * *

原産はメキシコで、かなり生命力の強い植物のようです。
シソ科のアキギリ属…、つまりバジルやミント、ラベンダーのようなハーブの一種だそうです。
シソ科のハーブ系の特徴である、相当に香しい匂いが、このチェリーセージにはあるということです。
厳密には、サルビアの花の仲間に属するのだそうです。
もはや私の頭では理解不能です…。

私は、その花に近づいて香りを嗅いだことがないのですが、どうも、その名のとおり「さくらんぼ」の香りがするそうです。
そして、白と紅の配色だけでなく、青色、ピンク色、黄色などもあるようです。

特にこの紅白色のセージは、「チェリーセージ・ホットリップス」と呼ばれ、「イチゴミルク」という別名もあるようです。
たしかに、「イチゴミルク」と言われると、遠回りして、なにか連想できそうな気もしてきます。

* * *

この紅白の色の配分も、気温によって異なるそうです。
気温が低い時期は白色部分が多く、気温が上がってくると紅色部分が増えてきます。
虫の被害にも強く、むしろ他の植物と一緒に植えておくと、虫除けや、他の植物の成長促進に役立つのだそうです。
なかなか、たくましく、美しく、他の植物たちにも愛情あふれる花ですね。

* * *

紅白色のチェリーセージの花言葉は、「燃ゆる思い」。
青色のチェリーセージの花言葉は、「尊重」「知恵」。
セージやサルビア全般の花言葉は、「家族愛」「幸せな家族」だそうです。

この「セージ」とは、英語の意味の「賢者・賢人」を意味しています。
ということは、「紅白色のチェリーセージ」とは、「燃ゆる思いを抱いた賢者」、「サクランボの香りのする賢者」、「家族愛いっぱいの賢者」ということなのかもしれませんね。

そんな「紅白色の賢者」…、どこかで見たことありませんか。
12月に大忙しのあの方…、そうです、サンタクロース様!

クリスマスの時期に、このチェリーセージの花が咲いている地域があるのかどうかは知りませんが、温暖化ですので、ひょっとしたら、どこかに…。
たとえ花がなかったとしても、多くの家庭には毎年、賢者が…?

翠さんに、11月頃にお近くで咲いているチェリーセージの花の写真を撮影していただきました。
コラボしていただいた翠さんのブログをご紹介します。

翠さんのブログ記事「昭和のクリスマス」

 

翠さんのブログ記事「チャーリーのプレゼント」

 

翠さんのブログ記事「Eve」

 

* * *

翠さんのブログには、素晴らしい写真とともに、郷愁あふれる文章や短歌があり、それに懐かしい香りのする料理の一皿も添えられています。
そして、そのブログには、「那須のチャーリー」という蛙のキャラクターが時折 登場し、なかなか いい味を見せてくれます。
私、天乃は「東京の蛙のチャーリー」といった関係性なのですが、諸々の事情は省略…。

翠さんの前述の記事「昭和のクリスマス」では、昭和時代の家庭の香りがしてきそうなソーセージ料理が登場しています。
アバの母国であるスウェーデンには、「ソーセージ・ストロガノフ(ゴルブ・ストロガノフ)」という名物料理がありますが、私は、それを思い出してしまいました。
「ソーです。賢者(セージ)は、ストロガノフ伯爵家の料理人」。
ソーセージに限らず、ビーフやチキンのストロガノフなど、温かくこってりとしたストロガノフ料理は、クリスマスに味わいたい気がしますね。

* * *

翠さんの記事「チャーリーのプレゼント」の最後の台詞は、「(那須の)チャーリーは、サンタクロースだったんだね!」。
そうです…、大人たちはみな、その気になれば、サンタクロースになれるのかもしれません。

米国の作家オー・ヘンリーの有名な短編小説に「賢者の贈りもの」というものがありますね。
ある若い夫婦が、お互いへのクリスマス・プレゼントとして、時計の鎖と、髪をとかす櫛(くし)を買うお話しです。
結局、それぞれの品は無用なものになってしまいますが、「愛」という大きなクリスマス・プレゼントをそれぞれに贈るお話しです。

世の中には、たくさんの賢者がおられるはず…。
品物やお金にかえることのできない「贈りもの」…、それがクリスマスの「贈りもの」なのかもしれませんね。

今回の翠さんと「那須の蛙のチャーリー」のご厚意に、厚く御礼申し上げます。
チェリーセージの花が似合う「チャーリー・サンタ」さんと、那須の賢者を、これからも頼りにしています。




◇クリスマスに聴きたい、アバの曲…

さて、2021年も、クリスマスを迎えました。
ここで、クリスマスに似合いそうな、アバの楽曲を集めてみました。

私は昔から、風邪をひいて寝込んだ時などに、この楽曲「マイ・ラブ・マイ・ライフ」の歌声を聴くと、何か治りそうな気がしてくるのです。
1977年のアバのアルバム「アライバル」から…

私の愛…、私の人生…。
私はもう、あなたを縛りつけたりはしないわ。
だから、もう行っていいわ。
幸運を祈ってる。
私たちが離れても、あなたは私の愛であり、私の人生なの。
あなたは、私の唯一の人であり続けるのよ…。


♪マイ・ラブ・マイ・ライフ

 

* * *

1979年のアルバム「ヴーレ・ヴー」から二曲…

和訳付き映像です。
♪チキチータ

 

* * *

私には夢があるの。
私は天使を信じてるの。
歌いたい歌があるのよ。
そう、私は幸運の波に乗るのよ。
夢があれば乗り超えられるわ。
それに賭ける価値はあるわ… まだまだ長い道のりだけど…。


♪アイ・ハブ・ア・ドリーム

 

* * *

今回のアバの40年ぶりの新作アルバム「ヴォヤージ」の中には、あるクリスマス・ソングが入っています。
そして、その楽曲「リトル・シングス」が再生(iTunes、Youtubeなどでのストリーミング、またはシングル購入)されるたびに収益が発生し、その収益金がユニセフ(国際連合児童基金)に寄付され、「グローバル・チャイルド・プロテクション・ファンド(世界児童保護基金)」の支援に役立てられるそうです。
子どもたちを、さまざまな暴力などから守るために、収益金が使われるということです。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパンによる、その活動の説明

 

アバは、以前より、ユニセフへの支援を行なっており、 これに似たかたちは、前述の楽曲「チキチータ」でも行なわれています。
上記説明内に記載されています、アバからのメッセージ文です。

「私たちは、女性のエンパワーメントなしに貧困を根絶することは不可能だと考えています。だからこそ、私たちはユニセフのグローバル・チャイルド・プロテクション・ファンド(世界児童保護基金)を通じて、少女たちを性的暴力から保護し、力を与えることを支援しています。
私たちの楽曲「チキチータ」でも長年行ってきたように、私たちのアルバム「ヴォヤージ」からの「リトル・シングス」をユニセフに対しての2曲目となるクリスマス・プレゼントとして、支援することに決めました」。

さすが、女性たちを応援する多くの楽曲を歌ってきたアバです。
和訳付き映像です。

ありがとう!
クリスマスの靴下を、「little things(リトル・シングス:かわいい素敵なもの)」でいっぱいにしてくれて…。


靴下の中に入っているのは、プレゼントの品物だけではありませんね…。
♪リトル・シングス

 


◇サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

この連載コラム「アバイバル」のアバの曲も、あと二曲です。

まさに、楽曲「ダンシング・クイーン」に並ぶ、アバの代表曲で、有名ミュージシャンたちが、こぞってカバーして歌った楽曲があります。
楽曲「サンキュー・フォ―・ザ・ミュージック」です。

まずは、数あるカバーの中から、カーペンターズが歌ったバージョンをご紹介します。

♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 

多くの歌手がカバーしていますが、アバの原曲が、なにしろ強烈な印象ですので、なかなか原曲を越えることができませんね。

* * *

次は、英国のグラスゴーの教会で合唱隊が歌う同曲です。
市民も巻き込んで、素晴らしい音楽空間が出来上がり、見ていて感動を覚えます。
市民は、おそらく「アバ世代」の中高年たちなのでしょう…、徐々にノリノリに…。
音楽のチカラは、やはり偉大ですね。
皆様も、同じ時代の荒波を越えてきた思い出を胸に、どうぞ ごいっしょに…。

♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 

* * *

原曲のアバで…
1978年のアルバム「ジ・アルバム」の中の曲です。

私は、幼い頃から、ちっとも特別じゃない女の子だったの。
周囲から見れば、少し退屈な子だったのよ。
ジョークもいまいち。
でも、私には他の子にない特別なものがあったの。
私が歌を歌いだすと、みんなが耳を傾けてくれたのよ。
今でも、こみ上げてくる感謝の思いと、何かの自信、そして誇り…。
私は、思いを込めて、大きな声で歌いたいの。
音楽を、ありがとう!
音楽に、ありがとう!
私に音楽のチカラを与えてくれて、本当にありがとう!

歌やダンスがなかったら、私はどうなっていたのかしら?
私はとても幸運だったわ。
私は普通の金色の髪の少女…。
すべての人に伝えたいの。
喜びって何?
人生って何?
チャンスって何?
私は、音楽が与えてくれた喜びに感謝してるのよ。

音楽を、ありがとう!
音楽に、ありがとう!
私に音楽のチカラを与えてくれて、本当にありがとう!


多くの音楽の成功者たちは、このような気持ちかもしれませんね…。
聴いている私たちにも、多くの喜びが届けられましたね。

私は個人的に、アバの一曲を選べと言われたら、この楽曲を選ぶだろうと思います。

♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 

♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 

アバのメンバーのひとり、ベニー・アンダーソンのピアノ演奏で…
♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 


◇新しい年がやってくる…

最後のもう一曲は、1980年のアルバム「スーパー・トゥルーパー」に入っていた楽曲です。

この楽曲の歌詞内容は、かつてのアイドル時代のアバの面影はまったくありません。
新しい年に向かう、勇気と闘志にあふれた歌詞ですね。
重要な歌詞部分を、私の個人的な意訳を結構含めて、少し日本的に書きます。

人間って、いつも自分だけは大丈夫だと思っている、愚かな生きものよね。
足を引きずりながら道に迷っているのに、そのことに、いつまでも気がついていないのよ。
まったく おかまいなしに、そのまま前に突き進んでいるの。

この10年(70年代)が終わって、新しい10年(80年代)が始まるの。
でも、この先に何が待ってるのかなんて、誰にもわからないわ。

ハッピーニューイヤー!(新年おめでとう)
世界の人たちが、助け合い、協力し合って、夢と希望、勇気を抱いて、新しい未来の世界に進んでいけますように…。
あなたも私も、そうよね…、「座して死を待つ」ような年にだけはしないわ。


♪ハッピーニューイヤー

 


◇ありがとう

私たちが数十年前の若かった頃に夢中になったミュージシャンたちも、どの人間が等しくそうであるように、老いていきます。
身体も、歌声も、演奏技能も、残念ながら、数十年前のそのままというわけにはいきません。

ただ、数十年間 その姿を見ていなかったとしても、こうしてメンバー全員が再び集まった光景を目にし、新たな音楽作品を聴くことができたことに、感慨深いものがあります。
私は、数十年前とは、まったく別の感動と、熱い感謝の念を抱いています。

若い頃に夢中になったミュージシャンたちは、その若々しい姿には「サヨナラ」していきますが、当時の音楽はそのまま残ってくれています。
私たち自身がサヨナラするまで、私たちの傍らに いてくれますね。

アバというグループに、数十年前に別れてから、そのままサヨナラではなく、今の姿で再会できた喜びは、感激ひとしおです。
私は、70歳台の彼らが、今のこの時代に、素晴らしい「音楽の喜び」を再び届けてくれたことに感謝したい思いです。

チェリーセージの「賢者の花」のような…、サンタクロースのような… 彼らからの、大きな「クリスマス・プレゼント」を、本当にありがとう!
40年前に彼らにすることができなかった、「ありがとう」と「お疲れさま」を、やっと することができたのかもしれません。

* * *

最後にもう一度、この曲を…。
アバの4人の復活に感謝し、それを祝して…。

この一年、「歴音 fun」の「音路」をお読み頂き、本当にありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

来年2022年が、皆様にとって、良い年でありますように…。

* * *

音楽を、ありがとう!
音楽に、ありがとう!
皆様に、ありがとう!

メリー・クリスマス!
ハッピー・ホリディ!
ハッピー・ニュー・イヤー!

♪サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

 

コラム「音路(66)」につづく

2021.12.24 

いつもは 「天乃みそ汁 (あまのみそしる)」ですが…、

今回は、「アバのみそ汁」でした。
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