お江に会いに増上寺へ | 新選組研究会「史誠会」

新選組研究会「史誠会」

1999年、新選組を学ぶために結成。以来、月に一度勉強会を開催し、年に数回、史跡見学会を実施してきた。勉強会は、西村兼文の『新撰組始末記』をテキストとして始まり、子母澤寛の『新選組始末記』を経て、現在は、木村幸比古の『新選組日記』をテキストとしている。

 1月15日に増上寺で徳川将軍家墓所の特別公開が行われましたので、行ってきました。

http://www.zojoji.or.jp/keidai/index.html

 通常は非公開といいながら、年に何回かは公開していますし、グループで依頼すれば見せてくれることがあります。ですから僕も、5回程度は墓所に入っているでしょうか。

 ここには、今年の大河ドラマの主人公お江が眠っています。大河ドラマが始まった効果か、けっこうな人でした。また、「文学散歩」という名札をつけた団体もいました。何をやっている団体か聞こうと思ったのですが、タイミングが合いませんでした。

でも、僕の見るところ、お江より和宮の方が人気は高かったような……。和宮もここに眠っています。

ちょうど、家康が尊崇した黒本尊の御開帳日だったこともあり、安国殿へ。いやあ、ありますね。グッズという言い方が適当かどうかはわかりませんが、お江守りにお江絵馬が売られていました。

でも、お守りの方は、表に「お江」という文字が書いてあるだけで、あとは別に変わったところはありません。しかし、お江絵馬はいかにもという萌え系のイラストが描かれており、特定の層を狙ったものだという狙いがはっきり見えますね。でも、増上寺がこれかあ、これでいいのかという感は否定できません。

 黒本尊に向かって右の仏像には、江・浅井三姉妹博覧会実行委員会名義で、10キロのお米がお供えしてありました。黒本尊にはお供えが多かったのですが、一番右には、「徳川将軍珈琲」がうずたかく積まれていました。もちろんこれは、徳川慶喜家4代目のご当主が作ったコーヒーですが、いい宣伝になっているなと、笑ってしまいました。

 黒本尊に向かって左には、和宮の像が安置されており、周りには増上寺に葬られていない人も含めて、すべての将軍の戒名が刻まれた位牌が安置されています。ただ、家茂と和宮だけは1つの位牌に戒名が併記されていました。この理由とこの位牌がいつ作られたのかは不明です。

 今年は、あと2回くらい増上寺に行くことになりそうです。