型稽古! | 新選組研究会「史誠会」

新選組研究会「史誠会」

1999年、新選組を学ぶために結成。以来、月に一度勉強会を開催し、年に数回、史跡見学会を実施してきた。勉強会は、西村兼文の『新撰組始末記』をテキストとして始まり、子母澤寛の『新選組始末記』を経て、現在は、木村幸比古の『新選組日記』をテキストとしている。

 東京シティガイドクラブ(TCGC)絡みで、また、市谷亀岡八幡宮に行きました。

実は、前回寄ったのも、TCGCで歩くコースを1人で下見に行ったからなのですが、メンドイので書きませんでした。さすがに今度は「ペットと一緒の初詣」はやっていませんでしたが、異様な光景を目にしました。

境内で、青年が1人で木刀を振っていたのです。振っていたのが竹刀でないことから、剣道の稽古ではないことがわかります。とはいえ、青眼にかまえてから頭の前で木刀を上げ、真っ直ぐ振り下ろしています。よくわからないのですが、頭は人間で一番硬い場所ですから、刀の場合、狙うわけがありません。つまり、実戦を想定した場合、頭の前にまで上げた木刀をそのまま真っ直ぐ振り下ろすことはありえないのではないかと思うのです。

 とはいえ、1人じゃないので、その青年ばかりを見ているわけにはいきません。

 その人、次に見た時には、刀を振っていました。もちろん、本物かどうかはわかりません。しかも、座った姿勢から立ち上がりざま刀を抜いて斬るという稽古をしていました。つまり、戦場での刀法ではなく、屋内での戦闘を想定した稽古ということですね。次には、立った状態で素早く抜いて両肘を折りたたみ、眼前の相手を斬るという動作を繰り返していました。

よほど、何流のどういう稽古かを聞きたかったのですが、ともかく、1人ではなかったのでやめておきました。古武道の稽古をしている人って、いるところにはいるものですね。