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作品が一応完成したものの、規定枚数にはまだ何枚
分も足りない。
こうした経験はありませんか。
作品構造の設計段階でのミスが招く事態なのですが、
書いているうちに予定を逸脱してしまうのは毎度の
ことでしょうから、厳密な設計を立てるのも意味が
ありません。
では、どうすべきなのか。
設計段階で、たとえば30枚の作品であれば40枚の
構成として考えるのです。
多めに書いてそこから削る。
足りなくて書き足した作品よりもずっと内容が濃く
なります。
ちなみに子竜は、単行本一冊分の450枚を500枚く
らいで設計を立てています。
もちろん、実際に書いたときにはそれよりも多くな
ることもあって、削るのに苦労することも。
しかし、書き足すよりもずっと内容が濃いですし、
削った分を他に転用できる可能性もあります。
規定枚数ピッタリに仕上げようとしないことです。
それができるのは超一流のプロだけでしょう。