小説カレッジの詳細 文学賞突破マニュアルのご案内
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これまで第一次選考すら突破できない人のた
めに、必要なことの大半は述べてきました。
ですが、とくに三種の文体の習得などはすぐ
にできるものではありませんから、突破は難
しいものだと思われたかもしれませんね。
しかし、起伏のない文体であったとしても、
それ以上に強力な武器があるのです。
それは冒頭です。
作品の冒頭に何を書くのか、で選考委員たち
の作品への印象を強めたり弱めたりになるの
です。
最後まで何事も起きない作品はありえません
から、発生する事故や事件を冒頭へ持ってき
ます。
冒頭とはいっても、最初の1行目からですよ。
それ以前の平穏な生活など記述する必要はあ
りません。
なぜなら、大概の人はスタイルは違えど平穏
な毎日を送っているわけですので、わざわざ
記述するまでもなく、主人公の平穏だった日
々など容易に想像できるからです。
いきなり1行目から事件事故を発生させてみ
ましょう。
まちがっても、以前の平穏さをフィードバッ
クさせてはいけませんよ。必要ないです。
そんな記述をする枚数の余裕があるのなら、
事件や事故を深く掘り下げましょう。
さすれば。選考委員の印象度が高まり、突破
しやすくなるでしょう。