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読者という存在を、あなたはどれほど意識しな
がら原稿を書いているでしょうか。
おそらく、プロじゃないから読者なんて存在には
無関心かもしれませんね。
しかし、何度も述べてきましたが、文学賞の選考
委員も読者なのです。
また、書き手と読み手がいてこそ、小説作品は成
立します。
観客ゼロでアマチュア劇団が公演するとは思わ
ないでしょう。
読者という存在は、書く技術や文章力といったこ
とよりも、もっと厄介な障害でもあります。
選考委員という専門家じゃなく一般の読書人であっ
たとしても、批評は以外に辛辣でして、手抜きをした
酢所を指摘してきたりもします。
読者を侮ってはなりません。
書き方を勉強したことがないとはいえ、普通に読書
をしている人なら、あなたの上手下手をすぐに見分
けてしまいます。
そして、面白くないとか感動とは無縁だったとかの
理由で、二度と読んでくれないかもしれません。
とくにブログに作品を掲載している人は、コメントで
の批評を信じないほうがいいでしょう。
なぜなら、自分の作品も読んでほしくて、他の人の
作品に心地よいコメントを残すからです。
また、褒められたことで変な癖がついてしまったら、
修正するのが大変です。
よくも悪くも、読者を侮らないほうがいいです。