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原稿は書き上げたら終了、というわけではあり
ません。むしろ、それからが本番です。
もっと面白くできないか、もっと感動的に変化で
きないか、と考えましょうと以前の記事でも述べ
ましたが、できれば、構想の段階ですべきことで
すね。
原稿を書き上げた後にやるべきことは、五字脱
字の修正はもちろんのこと、冒頭中間部エンデ
ィングの原稿料配分が適切かどうかもみてほし
い。
さらには、あってもなくても良い場面を書いては
いないか、というチェックも大切です。
もしもそういう場面があったなら、思い切って削
除しなければなりません、
とにかく、原稿は書き直されるもの、と最初から
覚悟しておくべきでして、書き直しを疎ましく感じ
るなら、そもそも小説を書く視覚はありません。
なぜなら、自分のためではなく、原稿は読者の
ために書くものだからです。
文学賞の選考委員が最初の読者だってことを
忘れないように。