その人物になりきれるか | 小説の書き方教えます

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小説の文章というのは、すべてが登場人物の視

点で書かれていなくてはなりません。


視点を別の人物へ移動させるのはかまいません

が、冒頭でいきなり風景描写を入れますと、誰の

視点かわかりません。


また、作者視点で書かれている、いわゆるナレー

ション的な文章は論外です。



誰かの視点で書く以上は、その人物になりきる必

要があります。


たとえば、その人物が困難に直面したとき、作者

ならどうするかではなくて、その人物だったらどう

するのか、と書かなくてはならないのです。



男性の作者が女性主人公の小説を書く場合、あ

るいはその逆の場合には、なりきるのは相当に困

難ですから、多くの人に取材しなくてはなりません。


同性であったとしても同様です。世代によって考え

方がまるで違う場合が多いからです。



小説内のすべての文章は、いずれかの登場人物

の視点によってのみ書かれなくてはなりません。


なので、作者視点による記述を絶対に混入させて

はならないのです。