書きすぎに注意 | 小説の書き方教えます

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今回はエンディングの書き方なのですが、最後

の締めであり読後の余韻を決定付けるだけに、

とても重要な話です。


とくに、文章力には自信があるという方は、留意

してください。



エンディングに必要な要素は、爽やかさです。


それ以前の大きな事件や出来事が解決してホッ

とする場面でもありますから、クドクドといろいろ

書き連ねるのはやめておきましょう。


この二人はこれからどうなるのかな、と読者が想

像する楽しみを奪ってしまうようなクドクド記述は

絶対にいけません。


物語を読み終えた読者は、以後のストーリーを想

像することで作品への創作参加をしたがっている

のです。



たとえば、、、


恋愛小説のエンディングでは、プロポーズのシーン

をあえて描かずに、きっと一緒になるんだろうね、と

いうところで止めてしまう。


いやいや、男のほうは青年海外協力隊に参加する

し、女性はアメリカへ留学すると言っているのだから

結婚には至らないのかも、と読者に想像させること

が大切なのであって、想像の余地のない結末は、む

しろ何の余韻も残りません。



エンディングでは書きすぎに注意。


物語を爽やかなうちに終了させましょう。