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今回は、テーマについての提言です。
誰もが漏れなく抱えていて、しかも呪縛めいた点が
生活や考え方に大きな影響を及ぼしている、こだわ
り、をもっと深く描いてはどうでしょうか。
たとえば、長男というだけで家系を存続させていく
義務みたいなものを自然と負っていますよね。
姉妹だけの長女の場合も同様で、好きな人ができ
ても、互いの家族構成の関係から結婚に至らない
場合もあるかと思います。
長男と長女との恋愛は、まだまだ古い風習が残る
日本では、愛情の深さだけではどうにもならない点
があるのです。
また、身分の違いによる呪縛やこだわり、に振り回
される人生もあります。
大会社の社長の息子だから、一般庶民の娘との恋
愛には周り中から反対されたりします。
さらには、有名な大名の子孫だったりしますと、家名
を汚さないための教育を幼少期から受けた結果、寸
分でも曲がったことを許さない性質になってしまうか
もしれません。
それらの呪縛ともいえるこだわりをテーマに据えて
みますと、人間社会の多様性と不器用な生き様が
もっと掘り下げた状態で描けるのではないでしょうか。
愛情か財産か、という選択肢に迫られたり、家出す
れば幸せになれるとわかっていても家系を捨てられ
ない若者の苦悩など、題材には事欠きませんね。