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今回は、アナザーストーリーを意識することによる
利点について解説いたします。
前回の記事で、アナザーストーリーを常に意識して
いることが大切だと述べました。
では、意識するとは、具体的にどういうことなのかと
いいますと、下記の例を参考にしてみましょう。
主要な人物が二人いるとしましょう。恋人同士を例
にしてみます。
互いに結婚を意識してはいるのだが、どちらもなか
なか切り出せず、そうしている間に、どちらも紹介者
への義理でお見合いをしてしまったことから、破局
へと向かうとします。
男女どちらかの視点で描くとき、もう一人のほうだっ
て生きているのですから、何かをしていたり誰かと会
話をしているはずです。
が、紹介者に断りきれなくてお見合いをしていること
は、読者は知らなくとも作者は知っておりますよね。
ここからが肝心な話ですよ。
アナザーストーリーでは、恋人にお見合い相手を紹介
する人が現われて、義理でお見合いすることになった
恋人がいます。もちろん、視点者はまだ知りません。
しかし、お見合いというキーワードから、物語を面白く
発展させ得るのです。
なかなかプロポーズしてくれない彼に、苛立ちを覚え
始めた彼女は、彼に刺激を与えるために、お見合い
することになったと告げます。
このときの彼氏の反応によって、物語の方向が決まる
のですが、考えられるパターンは以下のものです。
彼からプロポーズされる。
彼が不安そうな表情をしながらも、反対しない。
彼が怒り出して、別れようと言われる。
さあ、あなたはどれを選びますか。
どれを選んでもいいのですが、1番目だけはすんなり
しすぎていて面白くないですよね。
3番目もあっけなさすぎでしょうか。
そこで、2番目をアレンジしてみます。
彼女からお見合い話があることを聞かされた彼氏は、
義理でもお見合いをしているわけですので、反対は
しにくいでしょう。
で、てっきり彼女のほうも紹介者への義理だと思って
しまいます。
ところが、彼女が実際にお見合いしたのは有名IT企業
社長の御曹司。イケメンで財力もあるから、彼氏の心
はかき乱されていきます。
彼女のほうも、次第に両天秤から御曹司へと傾きはじ
めるのです。
このように、アナザーストーリーを意識しますと、彼女か
ら聞かされるお見合い話に反対できない彼氏という発想
が可能となり、ストーリーに深みが生まれます。
強力なライバルの出現ですね。
すんなりと彼氏からプロポーズしたり、その場で喧嘩と
なって別れるよりも面白くないでしょうか。
アナザーストーリーを意識しながら書いてみましょう。