「文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、必ず
詳細ををお読みください。
お問い合わせはコチラから
今回は、視点についての重要な部分をお伝えいたします。
視点を統一した文章で記述する重要さはあらためて論じる
必要はないでしょうけれど、それでもなお視点のブレがしば
しば起こります。
その多くは、作者視点が混ざってしまうものでして、小説の
文章はすべて登場人物の視点で描かれなくてはならない、
という大原則に反したものになっているのです。
作者視点が混ざってしまう原因は、まず、主人公を作者の
分身だと思っている勘違いから発生いたします。
作者と主人公とは同一ではありません。もしも同一ならば、
殺人鬼や詐欺師や強盗の犯人を主人公にはできません。
大切なのは、その人物になりきって考えること。
人物が人生の岐路に立たされたとき、あるいは、大いなる
決断に迫られたとき、もっともミスを犯しやすいのです。
主人公のみならず、登場人物の全員が考えることや行動
の規範になるものは、人物それぞれが置かれている立場
や性格やトラウマの有無、年収などによって決定されます。
間違っても、作者の信条や思想や宗教観などに左右され
てはならないのです。
視点の問題とは、これらのことも含めた話です。
たとえば男性が女性を描くとき、どうしても女性にはなりき
れませんから、幾多の女性に意見を求める取材が必要で
しょう。
小説は、頭脳だけで執筆できるものではありません。
日々の観察や取材の努力が、結果として文章となっている
のが小説なのです。