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今回は、場面ごとに文体を変えるべき理由について
お伝えいたします。
これまで多くの方の作品を読ませていただきましたが、
場面ごとにふさわしい文体で書き分けている作者は
ほとんどいませんでした。
冒頭からエンディングまでを同じ文体で描きますと、
いくら起伏のあるストーリーであったとしても、メリハリ
のない単純な作品という読後感しか残りません。
雄大な風景を描写するとき。
事件や事故。争いなどの場面。
とくにこの二種類の場面を同じ文体で書いてはいけ
ませんよ。それぞれにふさわしい文体というものがあ
るのです。
文学賞突破マニュアルをご購入いただいた人ならわ
かると思います。同じ文体で書くという愚は犯さないで
しょう。
また、小説ハイスクールで学んだ人にとっては、場面
ごとに文体を変えるのは当たり前になっております。
そう、「るるた」と「たたる」ですよね。
雄大な場面なのに雄大さを描ききれない。
緊迫しているのに、緊迫感が読者に伝わらない。
これらは文章力の優劣とは関係ありませんし、描写
の得意不得意でもありません。
プロのテクニックを知っているかどうかだけなのです。
プロが主催している講座で学ぶか否かの違いですね。
ともかく、早くマンネリな文章から脱却しましょう。
ストーリーを120パーセント生かすためにも、文体とい
うものにはこだわってみてください。