登場人物の人数 | 小説の書き方教えます

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今回は、登場人物の人数についてお伝えいたします。




主人公に限らず、人物には親や子供や兄弟がいても

不思議ではありません。恋人もですね。


しかし、だからといって全員を登場させていては、原稿

の水増しと選考委員に判断されかねないのです。




たとえば、


留守中に尋ねてきた人物がいて、応対した妻から電話

で知らされるなんてストーリーでは、ダメです。


伝え聞きというまどろっこしさに加えて、妻に関する説

明文が必要になってしまいます。


主人公が居る時間帯に尋ねてくるようにすれば、妻は

お茶を出すくらいで済みますよね。もしくは、単身赴任

か独身にしておけば、妻は登場しなくても済みます。




これまで多くの方の作品を読ませていただいて、共通

した問題点として感じていることは、枚数の割りに登場

する人数が多すぎるのです。


読者は、新たな人物が登場する度に名前を覚えようと

しますし、主人公との関係も把握しようと労力を使いま

す。


さらには、人物描写や会話文が人数分だけ増えますか

ら、作品の内容がそれだけ薄まってしまうのです。


30枚という短編なのに人物が10人くらい登場したとしま

すと、人物描写とプロフィール説明分を除けば、ほとん

ど何も書けなくなってしまいませんか。




できるだけ人数を減らす工夫をしなくてはなりません。


人数を減らすために場面の時間帯を変更したり、家族

構成を見直したりすることが必要です。


主要な人物は主人公と脇役だけ。他は通行人程度。


古今東西の名作といわれるもののほとんどは、最小限

の人数しか登場していませんよ。