マーケットインとプロダクトアウト | 小説の書き方教えます

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今回は、読者のために書くのがどれほど大切なことなのか、

ビジネスの観点からお伝えいたします。




ビジネスの用語にマーケットインプロダクトアウトというも

のがあります。


わかりやすいように、会社定年後に始める喫茶店を例にし

てみましょう。




定年後に喫茶店を始める人の多くは、ビジネスというよりも

趣味の範疇かもしれません。


店の外観や内観を自分好みにしたい気持ちが強くて、顧客

の希望や好みの傾向などにはほとんど無関心です。


なので、友人はたまに来てくれるかもしれませんが、繁盛店

にまでは発展しません。


これを、プロダクトアウトというのです。




一方、


本気で喫茶店経営に取り組む人は、好まれるコーヒーの味

の傾向から、他のメニューもすべて最近のニーズを採り入れ

ようとしますし、椅子などの備品は、落ち着いて座れるものを

選びます。


つまり、経営者の好みなんて度外視なんですね。客の好み

に徹底的に合わせようとします。


これを、マーケットインと呼ぶのです。




さて、あなたが趣味で小説を書いているだけなら、プロダクト

アウトでも構いませんが、文学賞に応募してプロ作家を目指

すというなら、マーケットインの考え方じゃないといけません。


プロ作家って、ビジネスなんですよ。


作者本人の好みではなくて、読者の好みに徹底して合わせ

なくてはならないのです。




ゆえに、主人公を自分の代理人に仕立てて、思想や信条を

述べまくるなんてことは、小説ではなく論文であるばかりか、

ビジネスの観点が抜け落ちています。


出版社が文学賞を主催しているのは、新人作家の発掘が目

的ですよね。ボランティアで優れた作品を表彰してくれるわけ

じゃないでしょう。


プロ作家は、読者を楽しませるために、とんでもない苦労を

します。自分というものを抑えて、あくまでも他人のために書

くのですから、執筆自体に苦痛を伴います。


それでもなおかつプロを目指したいなら、マーケットインの精

神に染まってください。