執筆が進まなくなる理由 | 小説の書き方教えます

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今回は、あるときから執筆が突如として進まなくなる理由と

解決方法をお伝えいたします。




書き始めの頃は調子よくスラスラ書けたのに、途中からスピ

ードダウンしてしまった経験はないでしょうか。


なぜこういうことが起きるのかといえば、執筆前に練る構想

が充分ではなかったという理由よりも、もっと単純な原因かと

思われます。




毎日書いているものと仮定しますが、原稿用紙と向き合った

とき、前日まで書いた分を最初からひととおり読んでから、そ

の日の執筆に取り掛かる人が多いのです。


これがすべての原因ですね。




短編なら可能でしょうけれど、長編ですと段々読むだけでも

時間を費やしてしまいます。


しかも、読み返しているうちに修正したくなりますから、それ

だけでその日の執筆時間とエネルギーを失ってしまいます。


社会人の方や家事と育児に忙しい人は、もっと効率の良い

方法を模索しなければなりません。


執筆できる時間は、専業のプロとて限られているのですから。




対策としては、


前日まで書いた分は読み返さずに、2枚か3枚程度にするこ

とです。それでも、次に書くべきことを思い出すには充分なは

ずなのです。


さらには、その3枚程度の中で修正したい箇所が見つかった

としても、誤字脱字、変換ミスの修正に留めておくことですね。


なぜなら、修正は全編を通じて一度にやるほうが効率がいい

ですし、修正した後の辻褄が合わなくなる危険も避けられます。


どうせ最終的には全体の推敲をするのですから、チョコチョコ

修正したことが結局は無駄になることが多いのです。




洋服を一着買おうとするとき、最初にいいなと思った洋服を最

終的には購入するものなのです。


つまり、途中に修正した部分は、あとでやっぱり気に食わなくて

何回も修正した挙句、最初の文章に戻るケースが多々あります。


有名プロも子竜も、そういう経験は何度もあるのですよ。


一応完成させてから全体を俯瞰してみての修正じゃないと、どこ

かで歯車がかみ合わない作品になってしまいますから、効率化

のためにも、修正は一度で済ませましょう。