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今回は、作品タイトルの決め方についてお伝えいたします。
作品執筆のいろんな段階で悩ましいことに直面することは
しばしば起きるのですが、タイトルを考えることはもっとも重
要であると同時に、悩ましい問題でもあります。
タイトルに採用してはならない要素は、まず、ネタバレさせな
いことですね。
タイトルだけで犯人がわかってしまうような推理小説なんて
もしもあったなら、誰も見向きはしてくれません。
また、内容とかけ離れすぎているタイトルも問題でして、そ
の塩梅が難しいわけです。
実際にタイトルを決めるタイミングでオススメなのは、すべて
の原稿作業を終えたときですね。
文学賞への応募作品なのでしたら、添付義務のあらすじを
執筆中に考えます。
その理由は、あらすじの中にちりばめた文言のなかには、
必ずと言ってよいほどタイトルにふさわしいフレーズが潜ん
でいるからなのです。
当然、内容ともマッチしておりますし、わざわざ無理して頭
で考えたものではないだけに、必然性すら感じるほどのタ
イトルとなるでしょう。
もしくは、あらすじの中に適切なフレーズがない場合には、
本文の推敲をしているときに見つけてください。
とにかく、まったく別のところから用意しようとしないことです。