人物が重要な決定をするとき | 小説の書き方教えます

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今回は、登場人物が重要な決定を下す場面について

お伝えいたします。




おそらくですが、登場人物が人生で重要な岐路に立た

されたとき、ストーリーの侵攻に沿ったほうへ流れるよ

うに誘導しているかと思います。


それはえてして、作者の判断によるものであって、自分

ならばこっちを選ぶ、と決定しているのではないでしょ

うか。




はっきり申しまして、それは間違いです。


とくに主人公は作者の分身ではなくて、別の世界にい

る一人の人格なのです。




ならば、人物の性格や社会的な地位や経済状況などで

決定すべきなのでしょうか。


はい。大概のことは当てはまります。


しかし、真に重要なことでは当てはまりません。


人間というものが最重要な決断を下すのは、抱えている

喜怒哀楽に依存しているのです。




たとえば、どうしても馴染めない上司がいるとしましょう。


でも、一部上場会社に勤務している主人公にとっては、

退職したくはないですよね。


ならば、主人公はどうするのか。




社会的な地位や経済状況で判断するなら、現状のまま

という答えしか導かれません。


性格がいくらチャレンジ精神に富んではいても、独立起

業などという発想にはなりませんよね。


ところが、喜怒哀楽でこの問題を解いてみると、独立起

業する可能性がでてきます。


いや、誰も行きたがらない僻地への転勤希望を出すな

ど、いろんな可能性が生まれてくるのです。




もしも主人公の喜怒哀楽のうち、とくに「らく」に、何者に

も束縛されない人生こそ最高なのだ、という面があった

なら、とにかく嫌な上司から離れるためなら何でも受け

入れられるものなのです。


絶対に受け入れならそうな転勤願いですね。


もしくは、


誰にも頭を下げずにいられたなら、という面があれば、

独立起業をして社長になってやろうか、という考えが

芽生えるかもしれません。


たしかに経済的な点や社会的な地位からしますとマイ

ナスになりそうな判断なのですが、思春期の頃からずっ

と抱き続けてきた喜怒哀楽が、嫌な上司との出会いを

きっかけに、それらを退けてしまうのです。




小説とは人間を描く作品です。


人物を形成してさまざまな面での行動指針となっている

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