40歳になるまでの純文学執筆 | 小説の書き方教えます

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今回は、純文学を書く人への提言です。




純文学というジャンルがあります。


人によっては、純文学以外のものを小説とは認めないと

いう考え方も存在しています。


それを否定するつもりはありません。どう考えるかは個人

の自由ですし、純文学の執筆に磨きをかけていただきた

いと思っています。





個人的な子竜の意見としましては、純文学はよく読みま

すね。嫌いではありませんし、学ぶところは大きいです。


なので、エンタメ作品の執筆という仕事のかたわら、純文

学作品を書く事もあります。




これは純文学を書くときにいつも感じることなのですが、

40歳を迎えるまでは、このジャンルを手がけないほうが

良いのではないかというところです。


ずっと若い頃、若さゆえに何でもできるし、年配者たちの

意見なんて聞き入れもしませんでした。


しかし、40歳を過ぎた頃、ふと思ったのです。


今までの自分は世の中のことをよくわかっていたつもり

でいたが、本当は何も理解していなかったのだ、と。




40歳になったら自分の顔に責任を持て、ということわざ

をご存じでしょうか。


両親からいただいた顔ではありますが、40歳になります

と温和な人はいつも温和な表情ですし、けんか腰の人は

いつも目つきが鋭かったりします。


人生とはなんぞや、という永遠のテーマの端に、ようやく

たどり着く年齢なのだと思います。


ですので、ずっと若い頃に書いた純文学作品、いいえ、ま

だ未成年の頃に書いた純文学作品を今読み返してみます

と、本当に上辺しか捉えていなかったことに愕然とさせられ

るのです。




近年、ずっと若い人の芥川賞受賞が多かったのですが、

総じて年配者からは不評でしたね。人間というものの上

だけを捉えた薄っぺらな作品、という評価なのです。


かといって、若い作者に人生の深淵部分まで掘り下げろ

というのは無理な注文です。


それだけの人生経験がまだありません。


人生というものを語る資格は、自身の顔に責任が持てる

40歳以降の人にこそあるでしょう。


もちろん、読者のために書くという姿勢でないなら、年齢

に関係なく、資格はありません。