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今回は、子供の主人公に関する話です。
前回の記事で、あたかも身寄りのない人物にしか見え
ない主人公の話をいたしました。
今回は、中学生以下という子供が主人公の場合です。
誰もが子供の時代を体験して、忘れがたい思い出を
多く抱えているのですが、では、童心に戻れるかとい
えば、これほど困難なことはありません。
大人としての知識や判断力、協調性などが身につい
てしまったからでありまして、真に子供のような判断
ができるかといえば、かなり難しい。
しかし、作品の主人公に子供を据えた場合、難しくと
も完全に子供に戻った考え方が要求されます。
たとえば、友達がみんなポケモンGOをやっているか
ら、親にスマホを買ってくれとせがむのが子供であっ
て、歩きスマホは危険だぞと友人に注意するのは、
すでに大人の分別が混ざっているのです。
親が主人公にそう注意するほうが自然ですよね。
もしも子供なりの分別のみでうまくストーリーを展開
させられないのであれば、主人公から子供という選
択肢は除外すべきです。
あえて子供を主人公に据えるなら、そうしなくてはな
らない絶対的な理由がなくてはなりません。大人で
はダメな理由ですよ。