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今回は、具体的な取材方法を取り上げてみましょう。
コメントでもいただきましたように、小説のネタにした
いので話を聞かせてほしい、と申し込みますと大概
はアウトでしょうね。
なぜなら、申し込む人が一流作家なのだったらまだし
も、誰でも自分の人生や考え方をおかしな小説のネタ
にされることを嫌うからです。
では、どう話しかけるのがいいかと申しますと、
あくまでも、さりげなく、ですね。
女の人ってこんな場合にどう考えるものなのか、って
喫茶店のママさんにでも聞いてみるといい。
常連さんがたくさんいるお店なら、いろんな意見を一
度に聞けるでしょう。
要は、相手にも興味ある話題として提示することです。
「男はこう考えるけれど、女の人は?」
そこから話が弾みます。結構乗ってくれるものですよ。
一方的に話を聞きだそうというのは、新聞社か雑誌社
の腕章でもつけていない限り無理ですね。
もしも話に乗ってくれなかったとするなら、そのネタは
読者の興味を引くネタではないということです。
つまり、取材というのは、作品のニーズのリサーチで
もあるわけなのです。