小説における文章の役割 2 | 小説の書き方教えます

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今回は、前回記事の補足です。




有名プロの作品が、なぜあんなにスラスラと淀みなく

読めて、内容が頭に残るのだろうか、と考えてみたこ

とはあるでしょうか。


誰でもでしょうけれど、そういう作品を書きたいと常に

願っているはずなのです。




しかし、書いてみると簡単にそうはなりません。


その原因を、文章表現力の未熟さと結論してしまう人

は多いと思います。




いいえ、


原因は文章表現の未熟さではありませんよ。


むしろ、懲りすぎた文章のせいで読解力がついてゆ

けず、ときには何度も読み返さないと意味がわから

ないからこそ起きている問題なのです。


違う意味に誤読されないだけでいい。凝る必要など

ありません。伝えたい内容を目的どおりに素直に伝

えてあるものこそが、真の名文です。




そもそも、さほど内容の濃くないことを、表現だけを

煌びやかに装飾してみたところで読者の頭に何かが

残るはずはなく、反って空虚な文章としか感じられな

いものなのです。


文章とはあくまでも手段であり、表現するための道具

です。


文章に必要以上に凝ることは、道具のコレクションを

して楽しんでいるようなもの。


そんな勉強をする時間があるのなら、内容をもっと充

実させるために使ってください。




そして、文章というのは道具なのですから、数多く使っ

ているうちに馴染んで使いやすくなってきます。


つまり、使い続ければ誰でも上達しますし、使わなけれ

ば手から滑り落ちてしまいます。


文章技術の向上を目指すことは、小説においては効果

がさほど期待できません。書き続けているなら必然的に

上達するものなのに、わざわざ取り分けて勉強するのは

非効率的だからです。


勉強すべきは、小説の書き方の基本です。


文章コンテストに応募したいわけではありますまい。