会話文で作者のレベルがわかる | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

削希望の方の詳細ページ


文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、必ず

詳細ををお読みください。


文学賞突破マニュアルの詳細ページ


作家エージェントの詳細ページ


初心者執筆マニュアルのページ


お問い合わせはコチラから

m0337-kei@ac.auone-net.jp


今回は、会話文についてお伝えします。




文学賞の選考に限ったことではないのですが、会話

文を読めばその作者のレベルがわかるってことがあ

まり知られていないようですね。


どちらかといえば地の文が重視されており、とくに純

文学志向の作者は描写文に力を注いでいると感じら

れます。


しかし、詳細さにおける観察力と語彙の多様性による

文章力は判断できますが、それが作者のレベル全体

を意味しているのではない以上、会話文にも充分な

注意を向けて習熟しなくてはなりません。





たとえば、社会が会社が、あるいは個人でもいいので

すが、混乱したり危機にあるときに、長々とした会話文

の応酬が続きますと緊張感や緊迫感が失われてしま

うのです。


松本が本庁へ応援を要請する。田辺が無線で突入部

隊への連絡を試みる。いずれも悲痛な声。懇願するよ

うな魂の叫びだった。ときには銃声や爆発音にかき消

されながらも、哀願の声が続く。

だが、応援は了承されたが、突入部隊からの応答は

かった。現場一帯に漂う白煙と火薬臭とが苛立ちをさら

に募らせる。


こういう状況ですと、会話文を入れるよりも地の文だけ

のほうが緊迫感を演出できます。


間違っても以下のような会話文にしてはいけません。


松本が本庁へ応援を要請した。

「もしもし、至急20名ほど応援を寄越してください。突入

部隊との連絡がとれなくなっているのです」

「了解。一時間以内に到着させる。それまでなんとか持

ちこたえほしい」

「わかりました。なるべく早く頼みます」

一方、田辺が突入部隊への呼びかけを繰り返していた。

「応答せよ。銀シャチ部隊は応答せよ」

だが、応答はないようだった。

「チーフ、いくら呼んでも応答がありません」

「続けてくれ。最新フル装備の部隊なのだ。全滅するは

ずはないのだ。きっと無線機の不具合か電波の具合が

良くないのだろう」


この違いがわかるでしょうか。




会話を書きすぎては興冷めしてしまう他の例としまして

は、恋愛小説の重要な部分です。


出会いのとき。

告白のとき。

始めて互いに抱き合ったとき。

別れのとき。

エンディング。


などなど、会話が多いと雰囲気が台無しになりますから

地の文に置き換えましょう。


どうしても会話文を入れなくてはならない場合には、必要

最低限にとどめましょう。