一人称における主人公の人格 | 小説の書き方教えます

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今回は、主人公の人物設定についてです。




登場人物のすべてにおいて人物設定は必要なのですが

ことに主人公が大切なのは言うまでもありませんよね。


しかし、とくに一人称を書いている人は、主人公の人物

設定を疎かにしている傾向が見られます。




なぜなら、第三者の視点で主人公が語られることがない

ために、物語の進行と共に起きがちな人格のブレに気づ

かないのです。


これは一人称小説でもっとも注意すべき点でして、やはり

固定された視点者といえども詳細な人物設定が欠かせ

せん。




人物設定といいますと、名前や年齢のほかに職業と家族

構成などで充分だと考えがちですが、主人公が生い立ち

から現在の人格を構成するに至るプロセスこそ大切です。


すなわち、宗教や哲学による影響の有無。学歴、性体験

の有無や性に対する考えなど、主人公の言動に大きな

影響を与えます。


また、年収も重要な要素でして、年収の違いによる考え方

の違いや行動範囲の違いなど、よくご存知かと思います。




つまり、ほとんど人物設定がされていないと申せましょう。


その時々の都合で発言内容を決めたり行動させるので

あっては、読者が引いてしまいます。


あなたの作品は、大丈夫ですか。