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今回は、面白さの追及です。
小説の面白さとは、現実離れから始まります。
とはいえ、荒唐無稽すぎますと読者を馬鹿にしただけ
になりますので、加減は難しいのですが。
あり得ない状況を作り出すのはやめましょう。
代わりに、とんでもない状況を作り出してください。
たとえば、通勤のためにいつもどおりに駅へ行きますと
人だかりになっている。
何事かと人を掻き分けて前へ出てみると、直径が10メー
トルほどの大きな穴が開いている。
恐る恐る覗いてみたが、底が見えないほどに深い。
こういうとんでもない状況というのは、読者に最後まで読ま
せる力があります。
穴ができた原因や正体を知りたい、という欲求ですね。
ただし、作り出すときには理由まで考えてはいけません。
理由を先に考えますと、読者にとってもサプライズには
ならないのです。
作者さえも知らない理由ですので、読者は真剣に原因を
解明しようとしてくれるのです。
この後、穴の中からエイリアンが出てくるならSFですし、
死体が発見されたなら推理小説になります。
鉱脈を掘ったあとの陥没や戦時の防空壕の跡でしたら
文学作品にも使えるでしょう。
とにかく、つまらない平凡な状況からスタートする癖を
なくして、とんでもない状況からスタートする癖をつけ
ますと、あなたは一躍ベストセラー作家に上り詰めます。
最後まで読まずにおれない作品の量産で、確実に時の
スターになることでしょう。