小説とは何か 2 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、前回の続きで、具体的な人物像の描き

方を述べましょう。




ストーリーよりも先に人物の設定をするのは、小説

が人間を描くためのものだからです。


設定をした人物をよりわかりやすく描くために、恋

や殺人事件や老人介護などのストーリーをあては

めるのが正しいやり方です。


そのためには、たとえ探偵小説であったとしても、

ストーリーの中に恋愛の部分を入れたりすれば

人物をよりリアルな生きた存在として描けるで

しょう。




また、ストーリーとは直接関係がなく、人物を描く

補助としての場面を、専門用語でマクガフィンと

いいます。


別に用語は覚えなくとも結構なのですが、ストーリ

ーから脱線した部分で人物のエピソードなどが

挿入されますと、主人公をより魅力的に描けるの

です。




そして、描く人物として重視していただきたいのは

主人公ではなく、主人公のライバルや敵側の人物

です。


いわゆる、脇役というやつですね。


小説でも映画でもドラマでも同じなのですが、脇役

が面白いと作品全体が面白くなります。


逆に、主人公が万能で聖人君子でありながら脇役

がしょーもない人物ですと、結果は見えていますの

で、読者にはハラハラ感もドキドキ感もありません。




小説とは人間を描くもの。


その意味は重大ですし、最大の基本なのです。