書き直しを厭わない覚悟 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、作品を書く際に求められる覚悟について

述べましょう。




充分と思われる調査や取材を行なっても、本当

に確かなのかと問われれば、不安を完全には

なくせないものです。


とくに歴史関連においては諸説があったりします

し、新事実の判明などで揺れることもしばしばで

すね。




また、歴史関連の作品でなくとも、完成した作品

を読み返してみたところ、矛盾点が見つかったり

します。


人物設定がいい加減だと、貧乏浪人がベンツを

乗り回していたり。。。


突っ込みどころ満載の作品は珍しくありません。




作品を書き始める際には、一から書き直す覚悟が

必要かもしれません。


とはいえ、どんなダメな子でも可愛いのと同じで、

完成した作品は我が子同然ですので、書き直し

たくないという気持ちが働きます。


より面白く完成された作品にしようという意識よりも

可愛いという思いのほうが強くなってしまうのです。




上達を阻んでいる最大の壁が、実はそれなのです。


苦労して書いたほど、可愛くて仕方がないので書き

直す気にはなれませんよね。


でも、非情にならなくてはいけません。たとえ最初の

イメージとはまったく違う作品に変貌しようとも、高み

を目指して進化し続けなくてはならないのです。


あなたにしか書けない作品とは、あなたしか書き直せ

ない作品のことなのですよ。