子竜が小説を書き始めた理由 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、子竜が小説を書き始めた理由についてです。




子竜がまだ小さい頃、両親は自営業だったために

あまり構ってもらえませんでした。


今の子供たちのように、どこかへ遊びに連れて行って

もらった記憶もなく、兄弟も女ばかりでしたので、自然

と近所の友人たちとの交流が生活そのものでした。




でも、やはり物足りなさを感じていたのでしょう。


なんとか両親の気を引こうと、寝る前に面白い物語を

考えては披露するようになったのです。


絵本の読み聞かせで子供を寝させる親とは、まったく

逆だったのですね。




どうしたら親が面白がってくれるのか。


ついには、口だけで物語を伝えるだけではなく、紙芝居

も作りました。影絵で恐竜の物語を演じたこともあります。




こういった子供時代でしたので、読書をするようになって

からは、自分も書いてみたいと思うようになりました。


ちゃんとしたものが書けるようになって、文学賞に入選

した頃には両親とも亡くなっていたのですが、読者とし

ての両親を喜ばせてあげたいとの一心でしたね。


それが、17万部のベストセラーを生んだ原動力になっ

たのでしょう。




この記事を読んでくださっている人に申し上げたいこと

は、読者サービスなくして作品の価値などないというこ

とです。


自説を主人公に託して何度も述べさせるような、論文

であってはならないという点なのです。


もしもあなたが文学賞を通じてプロになりたいと希望

しているのなら、読者サービスのみを考える作者でい

てほしいと思います。


名誉や経済的名報酬など、結果的にもたらされるもの

であって、目指すべきことではありません。




文学賞の第一次選考すら通らないとしたなら、テクニック

以前の問題として読者サービスを考えてみましょう。


あなたは誰のために書くのでしょうか。