予期せぬ出来事 | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、主人公の運命を左右する予期せぬ出来事

についてです。




世間ではイジメが問題になっていますが、小説を書く

人はいい人が多いからでしょうか、主人公をイジメる

作品が少ないですね。


ほとんどないと言ってもいいでしょう。


ですが、主人公を甘やかした作品は、良い評価を

得にくいのです。




考えてもみましょう。


イケメンで頭脳明晰、スポーツ万能で性格も良い人

がいたとしたら、憧れはしても共感はできないと思い

ませんか。


まして、大会社の社長の御曹司という設定が加わる

と、どこかでズッコケないかと期待したくなるものです。




主人公を見舞う出来事のうち、偶然性の高いものは

悪いことに限らなくてはいけません。


充分金持ちなのに宝くじの1等を当選させてはいけま

せんよ。みんなのアイドル的な女性が彼女になるのも

厳禁です。


むしろ、あっさり袖にされるくらいが良く、ある日突然に

父親の会社が倒産するくらいでいいのです。




人情として、志は高いのにチャンスに恵まない人を応援

したくはならないでしょうか。


努力・忍耐・根性という言葉は、昔のみやげ物グッズに

必ずというほど書かれていました。


読者も本当は、そういう言葉が好きなのです。




恵まれていたライバルが堕ちてゆくのを横目に、恵まれ

なかった主人公がコツコツと地道に登ってゆく姿こそ、

感動を覚えるのです。


もっと主人公をイジメましょう。スタート時もしくは直後には

平均以下にの境遇に設定しましょう。