書く意欲を阻害しているもの | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、書く意欲を阻害しているものについてです。




人間ですから、無性に書きたいと思う時期と、そう

じゃない時期があると思います。


書きたいと思わないときに無理に書こうとしても、

筆が進まないのは当然でして、ネタ集めのときなの

だと割り切ったほうがいいでしょう。


問題なのは、書かなくてはならないのに、意欲が

湧かないときですね。


とくに文学賞の応募締め切りが近づいているとき

などは、焦ってしまいます。




意欲が湧かない原因としては、2つ考えられます。


ひとつは、書きあがり時点での作品レベルの予想か

ら、諦めムードになってしまったときです。


どうせこのまま書き続けたとしても。。。


パッとしないのが明白になっている場合ですね。


この場合は、ストーリーが平凡すぎるのが原因です。


作者自身さえ、書いていてつまらないと感じているの

ですから、新たな作品に切り替えるほうがいいでしょう。




二つ目の原因は、結末が明確になっていないことです。


どこへ向かうのか、わからないまま書いているから、当

たり障りのない記述しかできません。これも作者にとって

は苦痛の時間でしょう。




ふたつの原因に共通しているのは、書く以前の構想が

いい加減である点ですね。


子竜は単行本1冊の執筆に二ヶ月をかけますが、およそ

1ヶ月半は構想と取材と調査に費やします。


残りの2週間が書く作業なのです。


わずか2週間ですので相当キツイのですが、それでも

書くべきことが明確になっておりますので、ペースダウン

したり意欲が失われるなんてことはありません。


真似をしてくださいまでとは申しませんが、執筆作業以上

の時間を構想に費やすのが基本だと心得てください。