直接表現の愚かさ | 小説の書き方教えます

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現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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今回は、直接表現の愚かさについてです。




直接的な表現を用いないほうがいい分野という

のが存在します。


ホラー小説と官能小説です。




化け物や幽霊などは、姿を見せるまでが怖くて

見せた後はあまり怖くないですよね。


とくに映画などでは、姿が現れた途端に安物

芝居を見せられているような感覚になります。


官能小説でも、男女の身体の部位を直接名称

で表現してしまうのはいただけません。


グッとくるものがなくて、想像力が掻き立てられ

ないのです。




姿を見せない化け物に何人もが殺されて、街が

ゴーストタウン化してゆく。。。


それでも凄まじい殺意が街全体に漂っていて、

主人公がどこへ逃げようかと模索し、本当に

決断が正しいのかと常に不安を感じる。


それこそがホラー小説の醍醐味でしょう。




官能小説も同様です。とくに読者の想像力を

掻き立てないことには成り立たない分野です

し、動画に負けないためには、想像力で勝負

するしかありません。


それこそ、もっとも文章力を必要とする分野です。




ともすれば読者目線を忘れてしまいがちですが

どの作者も最初は読者だったことも忘れている

ようです。


あなたはどんな小説を読みたいですか。


それが書き方の一番の基本ですね。