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今回は、ありえない小説についてです。
シミュレーション小説は別としまして、他の分野で
ありえない設定をしますと、大変なことになります。
推理小説の犯人が、呪詛で殺人できる能力を備え
ていたりしますと、読者は興覚めしてしまいます。
推理というよりも、ホラーのカテゴリーに分類すべ
きでしょう。
近年、離婚後の母子家庭は珍しくなくなりました。
しかし、まだまだ一般的な家庭形態ではありませ
んので、小説での扱い方には慎重さが求められ
ます。
間違っても、母親が裕福な設定をしてはいけません。
実際の例としてはあるにしても、一般的なところから
外れた設定をすると、読者の支持は得られないの
です。
むしろ読者は、貧困家庭と周囲から蔑まれながら
も誇り高く生きてゆく姿に、感動することでしょう。
ありえない小説とは、ありえない設定から生まれます。
設定ばかりではなく、テーマそのものからありえない
場合だってあるでしょう。
偶然を主人公に利するために使うのも、ありえない
設定です。困っているときに助けてくれる人の登場
なんて、読者をバカにしている設定なのです。
また、知識不足による設定ミスにも気をつけましょう。
２０歳で衆議院に立候補する物語や、５６歳の自衛官
など、年齢制限がある場合もあります。
衆議院に立候補できるのは２５歳からですし、自衛官
は５５歳定年です。
少しでも気になったなら、調べるクセをつけましょう。
世の中にはいろんなオタクがいらっしゃいます。
味方にするか敵に回すか、は設定次第ということです。